5.対話の実演
___
/ \
/ ヘニヾ゙リン\
/ =▲▼--▼▲\ ではやる夫とやらない夫で「美とはなにか」というテーマで対話してもらおうか
| /(__人__)ヽ |
\ `⌒┃ / 正式な対話―哲学的問答法(ディアレクティケー)ではないから
/´` | ヽ ・/,´´ ̄、~ヽ、
/~ ヽ,,, /"´`゙゙ヽ / " ̄ヽヽ;; ト、 とりあえずは自分が何を美しいと思っているか話してくれりゃいい
( ヽ` :::::::::::: Y::::::: :ノ/r }ヽ、
{ :::) ヽ ,,,,,|,, i{ ::::::: ヽ、 まずはやる夫からだな
i、ノ )ヽ:::::::::::::人::::: 丿 \ ノ ( )
/ ):::: /;; """ i ゙゙゙゙::/ / | |
| | """" !゙゙゙゙ \ /::::::::::: /
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \ 正式な対話ではない?
| (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ < 正式な対話を使わない理由は?
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
.
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \ プラトン的には対話と言えば哲学的問答法だが今の時代には合ってないからな。
/=▲▼--▼▲=\
| /(__人__)ヽ | それに具体的な対話方法にこだわるのはむしろ良くない。
\ `⌒┃ /
・ 何気ない日常の対話でも成立してるってことを認識してほしい。
____
/ \
/ \ / \ なら遠慮せずに好きなことを言わせてもらうお・・・
/ (●)i!i!(●) \
| u , (__人__) | やる夫にとって「美」とは・・・!
\ .`⌒´ 〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
,r'ニニニヾヽ、 \/〈 //ニニニヽ、
("´ ̄ ̄ヾ)) __〉,ヘ ((/ ̄ ̄`゙`)
| 、ィ_ノと)' /"\三/"\ (つ(_,,ア |!
i| ` イ_/ ./((○))三((○))\ _Y |! 女の子!
.ヽ、 ' ( / `゙(__人__)'" \ / ` /
\ \l i| |! l/ / 美少女の解説役を要求するお!
l|l \ \ 、i|,/⌒ヾ、|!;, / / |l
\ ヾ `ー一'´ ィ / i 慣れてないからAAが適当なのはしょうがないとして
ヾ、 ``"´ /
゚ |! Y ィ |! 。 女の子キャラ増やすくらいできるだろ!
,. ' 、/ ヾ ´ ’ `
゚, i! `| ゜、l! i|!; ゚ ゜ 。
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \ ゲスト増やすかはともかく
/=▲▼--▼▲=\
| /(__人__)ヽ | 理由も一応聞いておこうか
\ `⌒┃ /
/´`"´``Y´´・""j⌒ ヽ
{;;ノ´i、,. . ..|,, 、 、 ノヾ ;; ト
/ ;/i __,人 _ _;;, ,/ヽ ヾ )
( .."ヽi、 ;;_ |^.. ;; ,i ,i` ノ;ノ
ヽ iノヾ; 人__::": ヽ/"/
ト \,ii== ===i!、/ /
,iヽ/ i i \ノi、
| ,! !. |
.
____
/ \
/_ノ ヽ、_ \ 女の子がいないと華がない!心が癒されない!読者も逃げ出すお!
/(●)三(●)) .\
| (__人__) | ただでさえ読者の少なそうな話なんだから女の子出してサービスしないと!
\ ヽ|r┬-| / /
/ `ー'´ \ あっできれば やる実とかじゃなくて可愛いくてバインバインな娘でお願いします!
____
/ \ 見栄えの問題ってわけね。まぁ見てくれはやる気に直結するから気持ちはわかる。
/ ヘニヾ゙リン \
/=▲▼--▼▲=\ 版権キャラ出したくないから やる夫派生か、商売しなきゃ大丈夫な東方系かなぁ・・・
| /(__人__)ヽ |
\ `⌒┃ / とりあえず やらない子ちゃんでいい?
・
____
, ヘー‐- 、 /ヽ / \
-‐ノ .ヘー‐-ィ /(●.) (● )ヽ 東方でオナシャス!
''"//ヽー、 ノ ./:::⌒(__人__)⌒::::::ヽ
//^\ ヾ-、.| |r┬-| |
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)\ `ー'´ /
/ <^_,.イ `r‐'゙ ::::ヽー‐-..、 ,..-‐|、
\___,/| ! ::::::l、:.:.:.:.:.ヽ /:.:.:.:.| \
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) おまえ、人の妹をそうばっさり切るなよ。悲しいだろ兄妹的に考えて・・・
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ビシッ
/ く__,-ュ__ て
| ___ 三) (
| |  ̄ ´
__
/ ̄〉 |__| 匚l
___ / / 〈 \
_ / `丶、 / / ヽ \
//l 「l_∠ __ /〉 ヽ /_/ \/
. __/ /,ィ´ -‐ 、.__\/ } __ _
/ /____ /| ヽ、\ ) \, / |___  ̄l / /
l |、.__ 〈/ -‐ ト、 ) 、::::j 7  ̄ ./ /
l |、  ̄入 、_`j , r' / / 〈X〉/〉
. ヽ\_〈::::::\__、__ノ (__ノ_ ) \/ 〈/
. \  ̄/\::::::/ l | `)‐'
 ̄ ̄l  ̄ // __/
/ // ヽ {ヘ、 それに、華ならここにあるだろう?
、___/ _/ `ヽ \ ___/ヽ
/  ̄ /| `¨\ ̄ ̄ ̄〈_/,、 \
. / / \. (__,. ‐- l、
, ' /、.: :`ヽ..,____.. -‐::::::i:‐:..、 ヽ (___,. |ハ
. / l/ ̄ \:::::::::::::> "´  ̄ `ヾ:、Y ‘ー┬r‐' |
/l /: : ` 匸´___/__,..- ` .、___ | /│|__,ノl
. ∧/: : : / }/、 | } ││|__ノ
. | |: : : : { / ) , '"^ト-〈 │ | |__/
. | |\:_:_ ノヽ._/ー一^ ー‐´ │ V l | |、
| |  ̄`ヽ: : i , ,ノ、__,ノ l |/|
| | ∨ ` 〈 _/ | | | l !
. ! | | ∨  ̄ ゙, ,!、__\ | | |
. ││ l |, -- 、 -┴‐' ヽ.  ̄\ !__|__
. | | l l / ` 、 jハ:::::://
! ! | ,' ` ー 、 ___ ∨/l
| l l i /o | |' l|
│ | l/| / / /|_ |、l|
. | | /l:::八 イ / / ヽ|::ヽ
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\
+ ( ●)( ●) |
(__人__) | そう、美とは筋肉!
+ l` ⌒´ |
{ | 俺がお前のすさんだ心を癒してやるだろ!
__,..-{ /
_,.r'´ ̄ ヽ、ヽ ノ`ヽ____._
_,..r'´,,.... _ ヽ `ヽ、_,..-‐´ `ヽ、
,'´ _,r'´ ⌒ヽ< /_∠、_ 〃′ __ `ヽ、
i ,r'´ ` `/ ⌒ ⌒ヽ' ̄ `ヽ `)、
!_ ⌒/ ,r'´ ̄ _ , ;;,,, ヽ.
,r' ,′ / ヽ、 i
/ ! ,′ ′ !
,i !、 i 入. _,、_ ,. !
!/ ト、_,.-‐´ `、 ノ / `´ `Y'´ Y
,イ ⌒ヽ、 ,!、 ` ‐ 、. ′,′ `i
_ノ、 Y、i、 _,..-―-.、_ ` ヽ 、_,.-l,i .l !
./ .!、 `ト、_ \!' `ヽ、_ ,; イ il , i __、 )
〈 ヽ `ヽ、_. `ヽ、 、 、_人 Y 〉 ' V
`、 ヽ、 ヽ、>ー-- !^ ,l、|_, ! !
`;、 ` \__,..--..、 ヽ ',r'´ 〈. !
ヽヽ、 ,r'´ ̄ ヽ ̄`、 ヽ-‐'´ ̄ ) !
`ー-、.._ ,-.、_,-v'´ _ヽ _ヽ -`;ー! `ニ=┬' !
`>、__  ̄⌒``ヽ i i |`´ 一' ̄´_,r'´ 〈
/ ー<> lニ!ニ!.ニ'  ̄´ 、 !
ヽ_ '´ _,.. ` ノ
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \
/=▲▼--▼▲=\ 二人の主張を合わせると
| /(__人__)ヽ |
\ `⌒┃ / 「美」とは「美少女の筋肉」であるってことでいいかな?
/´`"´``Y´´・""j⌒ ヽ
{;;ノ´i、,. . ..|,, 、 、 ノヾ ;; ト やらない夫のAAに東方の顔を載せて出演させりゃいいかな
/ ;/i __,人 _ _;;, ,/ヽ ヾ )
( .."ヽi、 ;;_ |^.. ;; ,i ,i` ノ;ノ
ヽ iノヾ; 人__::": ヽ/"/
ト \,ii== ===i!、/ /
,iヽ/ i i \ノi、
| ,! !. |
、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
) (
)それ東方のファンに怒られるから! (
) (
) (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ Y
/ ̄ ̄ ̄\
γ⌒) (⌒ヽ
/ _ノ ノ \ \ `、 どーやってまとめるんだこれ
( < (○) (○) | )
\ ヽ (__人__) / /
___
/ \
/ ヘニヾ゙リン\ じゃあ最初から考えるか
/ =▲▼--▼▲\
| /(__人__)ヽ | まず、今の段階では二人の「美」は違うものだってことでいいかな?
\ `⌒┃ /
/´` | ヽ ・/,´´ ̄、~ヽ、
/~ ヽ,,, /"´`゙゙ヽ / " ̄ヽヽ;; ト、
( ヽ` :::::::::::: Y::::::: :ノ/r }ヽ、
{ :::) ヽ ,,,,,|,, i{ ::::::: ヽ、
i、ノ )ヽ:::::::::::::人::::: 丿 \ ノ ( )
/ ):::: /;; """ i ゙゙゙゙::/ / | |
| | """" !゙゙゙゙ \ /::::::::::: /
____
/ \
/_ノ ヽ、_ \
/ (●) (●) \ 違うに決まってるっていうか
| (__人__) u |
r、 r、\ ` ⌒´ ,/ 「美」なんて結局は個人の価値観の問題だお
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
\>ヽ/ |` } ヽ みんなそれぞれの「美」を持ってるんだお
ヘ lノ `'ソ イ | |
/´ / ./ | | |
\. ィ_ノ .| | |
| | |
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \(;;;;;(
/=▲▼--▼▲=) ;;;;) その考え方には賛成できないな
| /(__人__)ヽ ;;;/|
\ `⌒┃l;;;; / 「俺の美」と「お前の美」は違う、で済ませては
/´`''" '"´``Y'・"``'j⌒ ヽ
{ ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l 会話は成立しないし「美」が何かもわからない。
'、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ
ヽ、, ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/ 「人は分かり合えない」とか「真実は存在しない」とか言ってドヤ顔する連中もいるが
`''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r'
,ノ ヾ ,, ''";l それは「俺の言葉には何の意味もありません」と自白しているのと同じことだ。
/=====、 ....====i、
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \(;;;;;(
/=▲▼--▼▲=) ;;;;) だからまずは「美」というものを共通して持っていると考えよう。
| /(__人__)ヽ ;;;/|
\ `⌒┃l;;;; / 同じ「美」を別の側面から見ているだけだと。
ノ \
/´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ ただ見ている範囲が違うから表現する言葉が違うだけだと
| l ( l / / / l
l l ヽ /
.ィ´`ヽ
γ /} }ハ
__ / ' / ' 八
,.-fヽ、 / ノ `ーヽ r ´‘./ ,ハ
rヘ }. 〉〉} | (=) (=) l l ‘. | そうだ俺はやる夫に筋肉の美しさを知ってもらいたい!
/ 》`r tァ' | (_人_) |: 〉-、 ∨: |
./ /Ⅳ ‘. `⌒ リ ' 八 }\ :{ 大体、やる夫いつも相撲見てるじゃないか
〃 :{ マ:‐--/ ト、_. N
' /ハ , ‐- 。.x< ̄≧=‐‐'三:_〈 、 Y 脂肪に覆われてはいるが筋肉の美しさがわかってるはずだ!
| ノ{ `ヽ ヽ. 。 \ |
:}_,. ィ´ ` ‐ < .ゝ、 _ノ_`.ニ. ` r " |
.ゝ .._ r‐ " Y´}:リミ ァ‐°彡 ´ :. `ヽ `Z.. |
` <. __彡ヘ'/ |r: 大__. -‐‐-f  ̄ ヽ( . -∨
丶 `',{ f´ ::、 }'⌒V
\ { r'r ¨¨¨ Y´ ̄`Y '
`f^ ゝ-‐ ,ニ{_ リ !
{ `´ -‐`/ ./
/ミ:。、 ,.イ /ヘ
/ マ>。.__≠≦'´ `\
____
/ \
/_ノ ヽ、_ \
/ (●) (●) \ 確かに相撲は見てるけど
| (__人__) u |
r、 r、\ ` ⌒´ ,/ そんな邪な心で見てるように言うなお
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
\>ヽ/ |` } ヽ
ヘ lノ `'ソ イ | |
/´ / ./ | | |
\. ィ_ノ .| | |
| | |
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ 力士は格好いい・・・つまり美しい
| (●) (●) |
\ ∩(__人/777/ でも筋肉自体じゃなくて体の使い方が格好いいんだよなあ。
/ (丶_//// \
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ わかった。「筋肉は美しい」は認めないが
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「肉体は美しい」なら同意できる。
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
.
/ ;;;;;;;;;;ヽ
/ ;;;;;;;;;;;;;、
| ノ \ ;;;;;;;;;;|
|( ●) (●) ;;;;;;;;;l わかってくれて嬉しいだろ
| (__人__) ;;;;;;;;il
| ` ⌒´ ; ;;;;;;;.;;;;;ヽ 俺の方も筋肉だけにこだわるのは料簡が狭かった。
! ;;;;;;/i;;;;;;;;ヽ、
\ ;;//;;;;;;;;;i;;;;;;ヽ、_ 「肉体は美しい」に同意しよう。
/)  ̄ ̄;l; ;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐-、
_ / :/ |;;;; /;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ、
ノヾ `‐-" l , -‐"i /;;;ノ;;;;;;;/;;;;;;,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ヽ,
ノヽ | / .ヽ!;;:/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li
l , :l / , ;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
( ヽノ .i i; ;l ,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ヽ、 \l/_,-‐ 、:;| :;\,,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ、i \i;;;;;:));| ;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐、;;;;;;;;;;/
\ \´);;| ;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 相撲の美しさを認めるなら
| (__人__)
| ` ⌒´ノ 「女性は美しい」の方も範囲が狭すぎるんじゃないか?
| }
ヽ } 「人間は美しい」ならちょうどいいと思うんだが。
,ノ.ヽ、.,__ __ノヽ
/_\:: ヽ ノ .:::/ `ー-、__
,. -‐'´.: : .:|!:.:ヽヽ、ヾ__ ー ::|::...  ̄``ー-、
_,. --r'´.:.:.:.:: ..:.:∧:.:.:.: (__) ::::::::|:.:.:.:... r \
r‐'´ _:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l |!:.:: ハ ::: |;;;;:.:.:.:>....:.|:.. 、 ヽ
:.:.:.:.::.´:.:.:.:.:.:.:.:\_____ヾ:.:.:.:.:.| ∨ >:┴…'´ー‐-、|:.:.:.. \: |:.:.: |、
:. /了:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:. ``ー-、L.. __〉.'" \:.:.:.:.:.:.ヽ:.:./:.:.:/: \
/__/:.:.:./:.:.:.:/-、:.:.:... __ .:Y´:: _,. =ミ:.:\_;;;;;V;;;/ヽ l
:.:.:.:.:.,.イ:.:.:.:.:.:ノ|! _}‐‐::.:.:.. ,r‐'´ ノ. . ::lr'´::" :;;;|:.:.`ー'⌒ | |
:.:.:.:厶;;辷==' /⌒|::.:_;. -'´...:/ :.:l!:.::: :;;;;;|:.:.: ', ∧
:.::イ:.:.:.:´ `ヾ|:: レ'ヽ:.:.:.:/ .:.:.:.:.:.:.:.:.|!:.:.:... rぅ...:.;;;;;:∧:.:.:. ヽ. |: \
:.:/:.:.: :.:.|::/ /r─  ̄〉.:.:.:.:.:.:.人;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,;;;;;/::∧:.:.:.:...... ヾ \
:.:.:.:.:.: :.:/: :/.:.:/__ノィ' ̄〉‐一'´___  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄lヾ、:/ :::\_::::::.: . l| :ヽ
.
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \ それは確かに
| (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ < 「人間は美しい」に同意するお。
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \
/=▲▼--▼▲=\ 二人の合意を合わせると
| /(__人__)ヽ |
\ `⌒┃ / 「美」とは「人間の肉体」であるってことでいいかな?
/´`"´``Y´´・""j⌒ ヽ
{;;ノ´i、,. . ..|,, 、 、 ノヾ ;; ト
/ ;/i __,人 _ _;;, ,/ヽ ヾ )
( .."ヽi、 ;;_ |^.. ;; ,i ,i` ノ;ノ
ヽ iノヾ; 人__::": ヽ/"/
ト \,ii== ===i!、/ /
,iヽ/ i i \ノi、
| ,! !. |
.
/ ̄ ̄\
/ ─ ─\
| (●)(●)| いいとも!
____. .| (__人__) |
/ \ ` ⌒´ ノ
/ ─ ─\ .}
/ (●) (●) \ } がってん!
| (__人__) | ノ.ヽ
/ ∩ノ ⊃ /∩ノ ⊃| |
( \ / _ノ | |/ _ノ | |
.\ “ /__| | /__| |
\ /___ //___ /
,.へ
___ ム i
「 ヒ_i〉 ミ ミ __ ゝ 〈
ト ノ ミミミ iニ(()
i { _____ | ヽ よろしい!
i ヽヽ (ミ彡 /ヘニヾリン \ i ノ }
| :;:;:;:; i /=▲▼--▼▲=\ {、:;:;:;:;:;λ 他人に聞かれたら怒られそうな結論ではあるが
ト-ー┤. / /(__人__)ヽ \ ,ノ )
ヽ `` 、,_ | ´ ̄` | '´ ハ / 「この時」「この場」「この参加者」では
ノ ノ 、´、,_\ /" / /
;、  ̄`゙゙゙゙`Y´"""´ ̄ / ;′ 「美」はなんであるかが合意できたわけだな!
ヽ、~ ヽ :;:;:;:;:;|:::: ノ / ~ノ
ヾ ト ........人........ / r´′:;
/ ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ 繰り返すが「饗宴」とは過程も結論も違うから
| 答 | 「美」とは人間の肉体 │|
\_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ 真面目に考える人は「饗宴」読んでくれよ!
4.イデアとはなにか?
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \(;;;;;( では説明を始める―が
/=▲▼--▼▲=) ;;;;)
| /(__人__)ヽ ;;;/| ここだけのイデア論をでっち上げる前に概要が必要か。
\ `⌒┃l;;;; /
/´`''" '"´``Y'・"``'j⌒ ヽ イデアとは何かだが
{ ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l
'、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ
ヽ、, ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/
`''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r'
,ノ ヾ ,, ''";l
/=====、 ....====i、
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \
/=▲▼--▼▲=\
| /(__人__)ヽ | ネットで調べたほうが正確じゃねぇかな
\ `⌒┃ /
ノ \ ・ く__
/~"" /""⌒`!´⌒ヽヽヽ
( ) ) i | i、)\ カ
| l l||l 人 l||l i、 \ l||l 从人 l||l カ タ
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. タ
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
┌┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐
,. - ''"| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ρ ̄`l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ̄ ̄
、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
) (
)なにしにきたんだよ (
) (
) (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ Y
━┓
____ ┏┛
/ ヘニヾ゙リン\ ・ だってプラトンとかイデアって何度も説明されてるぜ
/ =▲▼--▼▲\
/ /(__人__)ヽ \ 教科書にも書いてあるし、ちょくちょくはてぶにも入ってるし
| `⌒┃ |
\ ・ / これ読んでるような物好きなら読んだことあるんじゃねぇの?
.
____
/ \
/_ノ ヽ、_ \
/(●)三(●)) .\
| (__人__) |
\ ヽ|r┬-| / / 自分の言葉で語れそれでもプラトンかよ!
/ `ー'´ \
___
/ \
/ ヘニヾ゙リン\ (;;;;;;(
/ =▲▼--▼▲ );;;;;)
| /(__人__)ヽ;;;/ しゃーねーな
\ `⌒┃/ /
・ノ あ、「イデア(論)とはなにか」を知ってる人は読み飛ばしてくれていいぜ
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \(;;;;;(
/=▲▼--▼▲=) ;;;;)
| /(__人__)ヽ ;;;/| ではさっそくイデア論について説明しよう。プラトンは
\ `⌒┃l;;;; /
/´`''" '"´``Y'・"``'j⌒ ヽ 「この世界とは別に「イデア界」―真実の世界というべきものがあり
{ ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l
'、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ そこには普遍かつ不変、唯一永遠の原型とも言うべき「イデア」がある。
ヽ、, ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/
`''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r' それが現実に投影されて物質的実体となる。」
,ノ ヾ ,, ''";l
/=====、 ....====i、 と考えた。そして対話によってそれが明らかになるとな。
___
/ \
/⌒ ⌒ \
/(● ) (● ) ヽ
| ⌒(__人__)⌒ | なるほどわからん
\ `⌒ ´ /
/ \
___
/ \
/ ヘニヾ゙リン\
/ =▲▼--▼▲\ 例としてクマーに登場してもらおう
| /(__人__)ヽ |
\ `⌒┃ / 木彫りじゃなくて生身な
/´` | ヽ ・/,´´ ̄、~ヽ、
/~ ヽ,,, /"´`゙゙ヽ / " ̄ヽヽ;; ト、
( ヽ` :::::::::::: Y::::::: :ノ/r }ヽ、
{ :::) ヽ ,,,,,|,, i{ ::::::: ヽ、
i、ノ )ヽ:::::::::::::人::::: 丿 \ ノ ( )
/ ):::: /;; """ i ゙゙゙゙::/ / | |
| | """" !゙゙゙゙ \ /::::::::::: /
.
くまー
r -、,, - 、
__ ヽ/ ヽ__
くまー ,"- `ヽ, / ● l )
/ ● \__ (● ● i"
__/ ●)  ̄ )"__ "`;
.(_i ● ' __, '"  ̄`'(___/.i⌒i
丶_ ,i⌒i,,_(_/ ● i ̄ ̄ )_|__
__, '"  ̄ ヽ! ● ●) ミ~ ̄_● ヽ)
くまー (_/ ● i ∪ / ⊂{● | くまー
l ●( _●) (  ̄)- / -' i
/ヽ、 |∪l T i ● '")
くまー
___
/ \
/ ヘニヾ゙リン\
/ =▲▼--▼▲\ 連れてきた俺が言うのもなんだが
| /(__人__)ヽ |
\ `⌒┃ / こいつらはなんでクマーなんだろうな?
.
_____ ━┓
/ ─ \ ┏┛
/ (● ) \\ ・
| (⌒ (● ) |
|  ̄弋_) | クマーとして生まれたからじゃないの?
\ /
> ⊂ヽ∩ <
/" (,_ \. |
.| / \__ノ
′
____ 、´
/ ヘニヾ゙リン\
/ =▲▼--▼▲\ すまん質問が悪かったな。言い直そう。
/ /(__人__)ヽ \
| `⌒┃ | なぜ俺たちはこいつらを「クマー」と呼んでいるんだろうか?
\ ・ /
.
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \ クマーに見えるからじゃないの?
| (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
___
/ \
/ ヘニヾ゙リン\ 「クマー」にみえるからの「クマー」ってなんだ?
/ =▲▼--▼▲\
| /(__人__)ヽ | 見てみたいんだが物理的に目の前に出せるか?
\ `⌒┃ /
.
____
/_ノ ヽ、\
/(●) (● ).\
/ (__人__) u \ いや、やる夫の心の中の「クマーのイメージ」だから
n|i 7 ` ⌒´ n|
l^l | | l ,/) U l^l.| | /) 物理的に存在するってわけじゃ・・・
', U ! レ' / ー‐ | U レ'//)
{ 〈 ノ /
..i, ."⊃ rニ /
."'""⌒´ `''""''''
,、-''"~~ ''ーー-、
,r'~:'"::/"::" ii:::::ー、 ~''ー-
,,、-"/~ ::'"ー、 ノ::: ~''' 、 そうだな、クマーを知っているってことは
,,、-'" ,,、z'__ ji,,, r、 十、:: ::::
'--ー''フ ,/ ルー/j|. / ~'' 、 ::: 心の中にクマーのイメージがあるっていうことだ
/ ル-/ j j(,/ '、 :: ::
'ー ' | ,ノ |,ノ┃
. ~ ▲、 ::、
▼▲ ~'-
》
▲
▼▲━━┓
」」 」」 」」 」」
__ | __ | __ | __ |
| | | | _| _| _|
___| ___| ___| ___|
....______,,,,,,,,,,,,,,,,
/ \
,,,,,ミミ .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;\
/ .;.;.;.;.; \
/ ノ― - ..._ .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ノTi\
/ ―‐__---- 二ツ)ノノ/∠リノ
/ <で・フ¨ヾ>三⌒〈・ラナリ_i、. その心の中のクマーは
i `冖' ´ "´ ',¨ヾ', i、
l ( / ヽ \ どこから来た・・・?
l / ヽ、____.人__ノ /
l i ∠..__ツ´ /
ヾ | ー / ,>‐'つ
ヽ、_ .;.;.;.; / /.ノ ┃
iヽ、_____ .;.;.;__ ノ ! }/▲、
ヽ ヽ、_____´三/ { (´/▼▲
!ヽ、 :;:;:;:;:;:;:;| ヽ( イ- ) 》
| . :;:;:;;| \ `ヽ::: ▲
/ヽ、 .. .,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,|\.; 7゙<〉 ▼▲━━┓
::::::::::/:::::::\ ノノ
.
____
/_ノ ヽ、\
/( ●) (●).\
/ (__人__) u. \ どこと言うかいつというか、前に見たクマーと同じように見えるからだお
|ni 7 ` ⌒´ . |n
l^l | | l ,/) U l^l.| | /) クマーのイメージは「一度見た」クマーから来てるお
', U ! レ' / . . | U レ'//)
{ 〈 ノ /
..i, ."⊃ rニ /
."'""⌒´ `''""''''
___
/ \
/ へ=i!i!リン \
/ ヾ・ ハi!iハ・フ \ その前に見たクマーは今目の前にいるクマーと同じ個体か?
| /(__人__) |
\ `⌒´ / 5匹いるが全部に会ったことあるか?
/´`''" '"´``Y'・"``'j⌒ ヽ
{ ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l
'、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ
ヽ、, ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/
`''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r'
,ノ ヾ ,, ''";l
/=====、 ....====i、
.
____
/ \
/ \ / \
/ (●)i!i!(●) \ いや別のクマーだけど同じには見えるお
| u , (__人__) |
\ .`⌒´ 〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
______
/ \
/ \
/ {,.、- - 、 ! ,. - -,、} ヽ、
i ,ヘ二__`_爪_~__二.ヘ i、 なら、そこにいる「なにか」は
/ ヾニ・ニハ ハニ・ニフ ;;;;;;;;;:;:::;;;)
. / / || ヽ ヽ;;;;;;;;;;::;;;::::;;;/ 「前に見たクマーと同じに見える何か」であって
! / i、_____人_____ノ \ (;;;;;;;;;;;::;;;ノ
ヽ、 ィ--ェェェ (;;;;;;;::::;;;ノ 「前に見たクマーそのもの」ではないな?
ヽ、 个┃ /;:.::;ノ / ____
,,,,,イ"""=く i!゙゙、、、 ヽ ・;;;ノ/,,, ;;;ヾ⌒;; ヽ
r" ;) =、、 ,,,,,,:l:,,,,,, ___ ;; j ヽi、:: i、
(;;;;;; i| Y""""" ヽ、 ,,.,/ ,, 、;;;;ヽ
) >>>ヽヾ__ .| ;;;; ::: |!i/ ;; ) ヽ、
ヾ ノiヽ\__( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ--,,(<<<t ノ,, i
ヽ.....ゞ ヽ ヽ;;;;; ,,,___,,, ノ
i、 ;;;; ヽ___ ;;;;;;;;;;_ ___,,/´
i、  ゙゙̄ ̄;;´;;ノヽ、、、ー ;;;;;;;;;/
ゞ____、、、"ソ/ー―′ ヽ、____、、,,,,,,r´
.
____
/ノ ヽ、_\ r ⌒j
/( ○). (○)\ / / そんな事言ってたらこの世にあるのはすべて
/ (__人__) \/ / / )
| u .` ⌒´ / / / / 「前に見たのと同じに見える何か」になってしまって
\ / '` ´ /
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴 同じものなんてなくなってしまう・・・会話とか成立しないお
/ > 、 ヽ _  ̄ ̄ ̄)
/ -、 } (  ̄¨´
/ ヽ._ __ \
` --‐'´ `゙'
,,,,,,,,/ "",;;";/;;;
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"""" ;;;;;
/""":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;; そうだな・・・じゃあ逆に考えよう
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;; そのクマーは前に見たクマーと実際に同じであるとな・・・!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::; 全てのクマーは普遍的な「クマーのイデア」を実際に持っていて、
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、;;;;
ii||、、"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,iヽ;;;;、 その「クマーのイデア」を俺たちは見たことがある
tヽ、~''ー;;;;-ヽ、tii:r-ーー'''''"ヽ,ヽ、,、、,,,,,,
::::::::::::::::::キー't弖z-、ゝヽ,ゝーー''z'''''モ五ラ''ーz'~" だからクマーがクマーだとわかるのだと
:::::::::::::::::` ''''' ̄'''";;;(、 彡彡;;;;;;;~""""""
ヽ;t::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;; | j' ''":::::;;;;;;;;;;;;::::::::::
ヽ,:::::::::::: :::::::::::;;;;;;;; i, リ :::::;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::
ヽ ::::::: :::::;;;リノ :: ,,,,,,:::::::::::::::::::::::
ヽ:::::::::::"" ::::::: i ::::'" ::::ヽ,:::::::
i、:::::::::::::::(:::: :::::\ ''" /::::::::
iヽ:::::::::::ヽ__、/\____ノ:::'"、、,,,,
iヽ " ::Y'王エ三ニ'''z、
,、-'";t:ヽ :::::-、,,,,,,,,,,,,,、"-:::::::::::::::::::::,、
,、 ' ;;;;;t::ヽ ;;;;;;;、、;;;;:::::::::::::: ,、 ';;;;
/ :::::;;;;;;;;;t:::ヽ ::::::: ::'''" ,、 ';;;;;
:::::;;;;;;;;;;;;;;;;t::::ヽ :::::::::::: ,、";;;;;;::::::::::
:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::: t:::::ヽ :::::::::::: ,、 ';;;;;;;; ヽ:::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::: ヽ:::::~~ ''''''''''''";;;;;;;;;::::: ノ:::::
"""""""" '":::::::::::::::
____
/ \
/ _ノ ヽへ\
/ ( ―) (―) ヽ いや「クマーのイデア」なんて見たことないし・・・
.l .u ⌒(__人__)⌒ |
\ ` ⌒r'.二ヽ<
/ i^Y゙ r─ ゝ、
/ , ヽ._H゙ f゙ニ、|
{ { \`7ー┘!
.
,、-''"~~ ''ーー-、
,r'~:'"::/"::" ii:::::ー、 ~''ー-
,,、-"/~ ::'"ー、 ノ::: ~''' 、 「イデア」は現実の世界にあるわけじゃないからな
,,、-'" ,,、z'__ ji,,, r、 十、:: ::::
'--ー''フ ,/ ルー/j|. / ~'' 、 ::: 「イデア界」とでも言うべきところにある
/ ル-/ j j(,/ '、 :: ::
'ー ' | ,ノ |,ノ┃
. ~ ▲、 ::、
▼▲ ~'-
》
▲
▼▲━━┓
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \(;;;;;(
/=▲▼--▼▲=) ;;;;) 俺たちは「クマーのイデア」を生まれる前に見ているから
| /(__人__)ヽ ;;;/|
\ `⌒┃l;;;; / 生まれつきクマーが理解できるし「クマーのイメージを共有している」。
/´`''" '"´``Y'・"``'j⌒ ヽ
{ ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l でかいクマーや小さいクマーも「クマーのイデア」を持っているから
'、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ
ヽ、, ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/ 同じようにクマーに見えるし、
`''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r'
,ノ ヾ ,, ''";l 「クマーのイデアとはなにか?」を対話することで「クマーとは何か」も決められるってわけだ。
/=====、 ....====i、
.
/  ̄ ̄ \
/ノ ヽ__ \
/(―) (― ) \ 生まれる前とか無茶苦茶だお
|. (_人_) u |
\ `⌒ ´ ,/ そんなもんあるわけないお
/ ヽ
./ l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
,.へ
___ ム i
「 ヒ_i〉 ミ ミ __ ゝ 〈
ト ノ ミミミ iニ(()
i { _____ | ヽ
i ヽヽ (ミ彡 /ヘニヾリン \ i ノ }
| :;:;:;:; i /=▲▼--▼▲=\ {、:;:;:;:;:;λ
ト-ー┤. / /(__人__)ヽ \ ,ノ )
ヽ `` 、,_ | ´ ̄` | '´ ハ / プラトンの時代って2500年前よ?
ノ ノ 、´、,_\ /" / /
;、  ̄`゙゙゙゙`Y´"""´ ̄ / ;′ 毎年アポロンの祭りとかやってるし
ヽ、~ ヽ :;:;:;:;:;|:::: ノ / ~ノ
ヾ ト ........人........ / r´′:; 死んだらハーデスのところに行くってマジで信じてる時代よ?
/ ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
| 答 | リアル聖闘士星矢 │| 生まれる前に何かを見るとか楽勝よ
\_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
.
_____
/ノ \. \
/(●) (●) \ そんな昔からこんな事考えていたのかお
(⌒(⌒(⌒ヽ / ∪(__人__) \
\ ヽ ヽ (⌒) | `⌒ (⌒(⌒(⌒ヽ| プラトンすげーな
ヽ::::::::::: |. \ ヽ ヽ ヽ |
ヽ ( ヽ / (⌒)::::::::::: |
\ V ! |
ヽ ノ
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \ 正確には俺の師匠であるソクラテス先生が凄いんだけどな
/=▲▼--▼▲=\
| /(__人__)ヽ | 俺は研究を引き継いだだけだ
\ `⌒┃ /
・ 他にもピタゴラス学派やヘラクレイトス学派にも世話になったが実に勉強になった
____
/ \
/ ヘニヾ゙リン \
/=▲▼--▼▲=\ おっと大事なことを忘れていた。
| /(__人__)ヽ |
\ `⌒┃ / イデア論はプラトンが研究を進めてくうちにかなり変化している。
/´`"´``Y´´・""j⌒ ヽ
{;;ノ´i、,. . ..|,, 、 、 ノヾ ;; ト 今回話したのはその中の「イデアの分有」というやつだな。
/ ;/i __,人 _ _;;, ,/ヽ ヾ )
( .."ヽi、 ;;_ |^.. ;; ,i ,i` ノ;ノ だから、他の人の解説と違うだろうがまぁ気にしなくていい。
ヽ iノヾ; 人__::": ヽ/"/
ト \,ii== ===i!、/ /
,iヽ/ i i \ノi、
| ,! !. |
.
____
/ \
/_ノ ヽ、_ \ いやそこは気にしろよ
/ (●) (●) \
| (__人__) u | 正しいイデア論が何なのか気になるじゃねーか
r、 r、\ ` ⌒´ ,/
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
\>ヽ/ |` } ヽ
ヘ lノ `'ソ イ | |
/´ / ./ | | |
\. ィ_ノ .| | |
| | |
,、-''"~~ ''ーー-、
,r'~:'"::/"::" ii:::::ー、 ~''ー- 勘違いしているようだが正しいイデア論などというものは存在しない
,,、-"/~ ::'"ー、 ノ::: ~''' 、
,,、-'" ,,、z'__ ji,,, r、 十、:: :::: いや、そもそも「正しい理論」などというものが存在しない
'--ー''フ ,/ ルー/j|. / ~'' 、 :::
/ ル-/ j j(,/ '、 :: :: 現代においてすらだ
'ー ' | ,ノ |,ノ┃
. ~ ▲、 ::、 ―――それに
▼▲ ~'-
》
▲
▼▲━━┓
」」 」」 」」 」」
__ | __ | __ | __ |
| | | | _| _| _|
___| ___| ___| ___|
....______,,,,,,,,,,,,,,,,
/ \
,,,,,ミミ .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;\
/ .;.;.;.;.; \
/ ノ― - ..._ .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ノTi\
/ ―‐__---- 二ツ)ノノ/∠リノ
/ <で・フ¨ヾ>三⌒〈・ラナリ_i、. 俺はこんな話をしに来たわけじゃない
i `冖' ´ "´ ',¨ヾ', i、
l ( / ヽ \
l / ヽ、____.人__ノ /
l i ∠..__ツ´ /
ヾ | ー / ,>‐'つ
ヽ、_ .;.;.;.; / /.ノ ┃
iヽ、_____ .;.;.;__ ノ ! }/▲、
ヽ ヽ、_____´三/ { (´/▼▲
!ヽ、 :;:;:;:;:;:;:;| ヽ( イ- ) 》
| . :;:;:;;| \ `ヽ::: ▲
/ヽ、 .. .,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,|\.; 7゙<〉 ▼▲━━┓
::::::::::/:::::::\ ノノ
、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
) (
)ホントなにしにきたんだよ (
) (
) (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ Y
,,,,,,,,/ "",;;";/;;;
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"""" ;;;;;
/""":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;; 「昔こんなことを考えた人がいたんだよ」なんて聞くのは
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;; それはそれで楽しいがクソの役にも立たない
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::; 人から話を聞いて理解するのは哲学ではない
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、;;;;
ii||、、"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,iヽ;;;;、 ならやることは一つだ・・・実践あるのみ!実際に対話するんだよ!
tヽ、~''ー;;;;-ヽ、tii:r-ーー'''''"ヽ,ヽ、,、、,,,,,,
::::::::::::::::::キー't弖z-、ゝヽ,ゝーー''z'''''モ五ラ''ーz'~"
:::::::::::::::::` ''''' ̄'''";;;(、 彡彡;;;;;;;~""""""
ヽ;t::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;; | j' ''":::::;;;;;;;;;;;;::::::::::
ヽ,:::::::::::: :::::::::::;;;;;;;; i, リ :::::;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::
ヽ ::::::: :::::;;;リノ :: ,,,,,,:::::::::::::::::::::::
ヽ:::::::::::"" ::::::: i ::::'" ::::ヽ,:::::::
i、:::::::::::::::(:::: :::::\ ''" /::::::::
iヽ:::::::::::ヽ__、/\____ノ:::'"、、,,,,
iヽ " ::Y'王エ三ニ'''z、
,、-'";t:ヽ :::::-、,,,,,,,,,,,,,、"-:::::::::::::::::::::,、
,、 ' ;;;;;t::ヽ ;;;;;;;、、;;;;:::::::::::::: ,、 ';;;;
/ :::::;;;;;;;;;t:::ヽ ::::::: ::'''" ,、 ';;;;;
:::::;;;;;;;;;;;;;;;;t::::ヽ :::::::::::: ,、";;;;;;::::::::::
:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::: t:::::ヽ :::::::::::: ,、 ';;;;;;;; ヽ:::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::: ヽ:::::~~ ''''''''''''";;;;;;;;;::::: ノ:::::
"""""""" '":::::::::::::::
______
/ \
/ \
/ {,.、- - 、 ! ,. - -,、} ヽ、
i ,ヘ二__`_爪_~__二.ヘ i、 というわけで、次回は
/ ヾニ・ニハ ハニ・ニフ ;;;;;;;;;:;:::;;;)
. / / || ヽ ヽ;;;;;;;;;;::;;;::::;;;/ やる夫とやらない夫で実際に対話を行う
! / i、_____人_____ノ \ (;;;;;;;;;;;::;;;ノ
ヽ、 ィ--ェェェ (;;;;;;;::::;;;ノ テーマは「美」とはなにかだ。
ヽ、 个┃ /;:.::;ノ / ____
,,,,,イ"""=く i!゙゙、、、 ヽ ・;;;ノ/,,, ;;;ヾ⌒;; ヽ 「愛とはなにか」「美とはなにか」と言えば「饗宴」
r" ;) =、、 ,,,,,,:l:,,,,,, ___ ;; j ヽi、:: i、
(;;;;;; i| Y""""" ヽ、 ,,.,/ ,, 、;;;;ヽ という著作に書いているが別に再現するわけじゃない。
) >>>ヽヾ__ .| ;;;; ::: |!i/ ;; ) ヽ、
ヾ ノiヽ\__( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ--,,(<<<t ノ,, i むしろ別の答えを出すから勘違いしないように
ヽ.....ゞ ヽ ヽ;;;;; ,,,___,,, ノ
i、 ;;;; ヽ___ ;;;;;;;;;;_ ___,,/´ 「饗宴」も読んでもらいたいくらいだ。
i、  ゙゙̄ ̄;;´;;ノヽ、、、ー ;;;;;;;;;/
ゞ____、、、"ソ/ー―′ ヽ、____、、,,,,,,r´ 勘違いさせたら偉い人に怒られるからな
____
/ \
/ ─ ─ \
/ -=・=- -=・=-. \
| u , (__人__) U | つまり怒られるような話をするんだな?
\ ..` ⌒´ .〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
3.Smalltalkは「禅」 後編
/ ̄ ̄\
rヽ / ノ \ \
i ! | (●)(●) | じゃ、具体的に分割してみるか。
r;r‐r/ | | (__人__) |
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ 俺たちはプログラマで、主にPCを使って仕事したり遊んだりしている
l` ( ``/ . | }
ヽ l . ヽ } そうだな・・・今回は「木彫りのクマーを買い足す」事を目標として行動するとしよう
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ
.
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) | もう使い切っちゃったもんな。一個は存在すらしなかったけど。
\ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
/ ̄ ̄\
____ / ヽ_ \
/ \ (●)(●) | さっそく「木彫りのクマーを買い足す」ために
/ ─ ─\ (__人__) |
/ (●) (●) \ ヽ`⌒´ | PCを起動して熊屋に接続しよう
| (__人__) .| .{ |
. \ `⌒´ ./ _________ ノ 10個くらい注文するんだ
ノ \ / / ⌒l
/´ / / | |
| / / | |
__(_______ 二二⌒) / /__.| |_______
\/ / (U ⊃
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \
( ●)( ●) | はいここでストップ。
(__人__) | ../}
_ ヽ`⌒ ´ | / / __ 俺たちは今、「木彫りのクマーを買い足す」行為を
(^ヽ{ ヽ { ./ / . / .ノ
( ̄ ヽ ヽ i ヽ / 厶- ´ / 「PCを起動する」「熊屋に接続する」「木彫りのクマーを10個買い足す」
.(二 ヽ i i |,r‐i ノ. ヽ / /
ヽ / ノ / r一'´ ー 、  ̄ ̄ ̄)の三つに分割して行動したわけだ。
i { イ―イ / .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
ヽ. `ー '/ / /\ \ 「熊屋に接続する」「クマーを買い足す」のはPCを操作して行っている
`ー '  ̄ ̄! | ヽノ
/7 これを図にするとこうなる。最初は「クマーを買い足す」だけだった
// 買い足す
// [俺たち]-------->[クマー]
__ //
. /ノ ヽ\ .// からの
. / (●)(●〉/ 起動する
l (__人_,//l [俺たち]-------->[PC]
. | `⌒// ノ 操作 接続
l // ./ [俺たち]-------->[PC]-------->[熊屋]
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ 操作 注文
/ _.、__〉 ト, [俺たち]-------->[PC]-------->[熊屋]
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、\
| (●) (●).|
. | (__(⌒.) | ところで「熊屋に注文」ってネットでいいんだよな?今時電話とかFAXで注文するのは
| `/ / (⌒)
. ヽ / / ./ / 若い奴にはできないだろすると関係性はこうなる
ヽ/ // /
/ こ二二⌒)
| \ [俺たち]-------->[PC]-------->[ネット]-------->[熊屋]
| |ヽ .\
(.__)
.r-、 / ̄ ̄\
/て ) / ノ \
( _ノ フ. | ( ●)(●)
ゝ、 〈 | (__人__) さらにPCには「ネットにつながってる部分」があるよな?LANとか。
/ ハ ヽ. | ` ⌒´ノ
/〃 ヘ \ . | } すると関係性はこうなる
i ! \ ` ーヽ }
丶丶 _ > ヽ ノ、 [俺たち]-------->[PC]->[LAN]-------->[ネット]-------->[熊屋]
ゝ'´- 、_ y-、 \
〈  ̄ う /、 ヽ
`ー― ¬、__ノ | > /
| r'^ヽ'´ _/
| `く__ノ´
.r-、 / ̄ ̄\
/て ) / \ /
( _ノ フ. | ( ●)(●)
ゝ、 〈 | (__人__) さらにネットで注文するためにブラウザを使ったりする
/ ハ ヽ. | ` ⌒´ノ
/〃 ヘ \ . | } すると関係性はこうなる
i ! \ ` ーヽ }
丶丶 _ > ヽ ノ、 [俺たち]---->[PC]->[ブラウザ]->[LAN]---->[ネット]---->[熊屋]
ゝ'´- 、_ y-、 \
〈  ̄ う /、 ヽ
`ー― ¬、__ノ | > /
| r'^ヽ'´ _/
| `く__ノ´
.
____
/ノ ヽ、_\ r ⌒j
/( ○)}liil{(○)\ / / どこまで分割する気だ!
/ (__人__) \/ / / )
| |i|||||||i| / / / /
\ |ェェェェ| / '` ´ /
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ > 、 ヽ _  ̄ ̄ ̄)
/ -、 } (  ̄¨´
/ ヽ._ __ \
` --‐'´ `゙' 、_.)
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\ もちろん無限に分割できる!具体的には
|:::::⌒(__人__)⌒::|
| 「匸匸匚| '"|ィ'「PCの機能」を「PCの機能(ユーザーに近い部分」「PCの機能(遠い部分)」の
, ヘー‐- 、 l | /^''⌒| |
-‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || 二つに割っていけば、
''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / |
//^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ | 分割した結果は「PCの機能」になるからこれもまた分割できる!
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |.
/ <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 | 最終的には「それが何であるか」も分割されてただの「数」になるな!
\___,/| ! ::::::l、 \ \|
.
____
/_ノ ヽ、\
/( ●) (●).\ そんなに分割してどうするんだお・・・
/ (__人__) u. \
|ni 7 ` ⌒´ . |n
l^l | | l ,/) U l^l.| | /)
', U ! レ' / . . | U レ'//)
{ 〈 ノ /
..i, ."⊃ rニ /
."'""⌒´ `''""''''
/ ̄ ̄\
rヽ / ノ \ \
i ! | (●)(●) | 分割して「必要に応じてより詳細に定義できるようにする」のと
r;r‐r/ | | (__人__) |
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ 分割した場所から「別のものに交換できるようにする」
l` ( ``/ . | }
ヽ l . ヽ }
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ
/7
// さっきネットで熊屋にクマーを注文しようとしたよな?
//
__ // [俺たち]-------->[PC]->[LAN]-------->[ネット]-------->[熊屋]
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/
l (__人_,//l だがこれは、「PCが壊れた時」には使えない。
. | `⌒// ノ
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
/7
// だが、分割されているならその分割してるとこから別のものに切り替えることができる
//
__ // [俺たち]-------->[スマホ]->[wifi]->[LAN]------>[ネット]---->[熊屋]
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/
l (__人_,//l こんな感じでPCからスマホに切り替えて無事注文ができるだろ。
. | `⌒// ノ
l // ./ とは言っても分割できるように
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ 個々の部品を作っとかなきゃいけないんだけどな。
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
/ ̄ ̄\
rヽ / ノ \ \ 分割できるように個々の部品を作る一番の方法は
i ! | (●)(●) |
r;r‐r/ | | (__人__) | 分割した個々の部品を組み合わせて全体を作ることだ
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ
l` ( ``/ . | } こうやって生まれたのがアラン・ケイのSmalltalk―オブジェクト指向言語だ
ヽ l . ヽ }
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ※オブジェクトの導入はSimulaのほうが早いが目的が違う
.
____
, ヘー‐- 、 /ヽ / \
-‐ノ .ヘー‐-ィ /(●.) (● )ヽ それなら聞いたことあるお!
''"//ヽー、 ノ ./:::⌒(__人__)⌒::::::ヽ
//^\ ヾ-、.| |r┬-| |
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)\ `ー'´ /
/ <^_,.イ `r‐'゙ ::::ヽー‐-..、 ,..-‐|、
\___,/| ! ::::::l、:.:.:.:.:.ヽ /:.:.:.:.| \
━┓
┏┛ ⌒
・ ___⌒
/ ― 乂____ ━┓
/ノ (●/ ― \ ┏┛
. | (●) | (●) ヽ\ ・ あれ?Simulaのほうが早い?目的が違う?
. | (__ノl (⌒ (●) |
. │ 〉  ̄ヽ__) |
\__/´ ___/
/| ヽ
| | |
.
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) |
(__人__) | Simulaはシミュレーション用の言語、
(`⌒ ´ |
{ | つまり「ものの振る舞い」を記述するための言語なんだよ。
{ /
ヽ く 「もの」をオブジェクトとして、それが何であるかとか
⊂てヽ / ヽ
{三_ ィ `´ /| ィ |それがシミュレーション上でどう動くのかを定義するんだ。
.\__/ | | |
/ ̄ ̄\
/_ノ `⌒ \ Smalltalkは「ものを都合のいい単位で分割したり接続したりする」ための言語だ。
_ .| (● ) (⌒ ) .|
| ! | (__人___) | 「機能(仮想機械)」をオブジェクトとして作り、「メッセージング」を使ってゆるく接続する
| ! | ` ⌒ ´ .|
| ! ,.-,| | このメッセージングってのは文字通り「メッセージ」・・・つまり文字列だ。
._,ノ ┴、/ ,/ .| /
.r `二ヽ ) i ヽ / あるオブジェクトから別のオブジェクトへ文字列を送って、
.| ー、〉 / 〉 <
.| r_,j j / ̄ '' ̄ ⌒ヽ 送られたほうはそれを解釈して機能を実行する。
.| ) ノ/ { ィ, }
ノ ,/ | |{ | 滅茶苦茶柔軟で、ソースコードを自体をメッセージとして送ることもできるぞ。
/7 Smalltalkっぽく考えて図にするとこんな感じかな。
// 現実ではまったく別の言語で実装されてるけど。
//メッセージ ↓ ↓ ↓ ↓
__ // 操作 操作イベント 送信依頼 httpリクエスト
. /ノ ヽ\ .// [俺たち]------>[PC]--------->[ブラウザ]-------->[LAN]-------->[熊屋]
. / (●)(●〉/
l (__人_,//l 俺たちの操作はキーボードとかマウスを通してPCに伝えられて、
. | `⌒// ノ
l // ./ PCはそれを操作イベントメッセージとしてブラウザに送る。
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ ブラウザはそのメッセージを解釈してブラウザ上の部品を操作する
/ _.、__〉 ト, (この部品の操作は「部品に操作イベントメッセージを送る」ことに分解することもできる)
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.| 操作した結果が注文の確定ならその注文は熊屋へhttpリクエストとして送られるだろう。
____
/⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒)\ なるほどSmalltalk屋が「Smalltalkはむしろメッセージ志向」と言うのはそういうことか。
/ ::⌒(__人__)⌒::: \
| |::::::| ,---、オブジェクト同士がメッセージを送りあうってのは強力なコンセプトなんだお
\ `ー' しE |
/ l、E ノ
/ | |
( 丶- 、 ヽ_/
`ー、_ノ
.
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(―)(― ) | そう、そしてこのコンセプトは般若心経―仏教的な世界の在り方と近い。
(__人__) |
(`⌒ ´ | 般若心経は特に禅宗で重視されているお経だからもう
.l^l^ln |
.ヽ L ノ 「Smalltalkは禅」と言ってしまっていいだろう。
ゝ ノ ノ
/ / ヽ 問題はむしろ強力すぎて勘違いされることだ
/ / |
━┓
┏┛ ⌒
・ ___⌒
/ ― 乂____ ━┓
/ノ (●/ ― \ ┏┛
. | (●) | (●) ヽ\ ・ 勘違い?
. | (__ノl (⌒ (●) |
. │ 〉  ̄ヽ__) |
\__/´ ___/
/| ヽ
| | |
.
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) | コンセプトとメカニズムの混同だ。
(__人__) |
(,`⌒ ´ |
{ nl^l^l
{ _l /
ヽ、 (, <
/ ヽ \
/ ヽ \
.、-ー'''''''一- ヽ ヽ
((⌒(⌒(⌒)_⌒) ゝ__丿
/ ̄ ̄\
/ __ノ ヽ
| ( ●) ) ソフトウェアとしてはメッセージングはコンセプトでありメカニズムでもある。
.| (__人)
| rつ そしてメッセージングはコンセプトとしては現実世界にも適用できる。
.| ((三)
ヽ ( < つまり「もの」と「もの」との関わり合いをメッセージとして解釈や説明ができる
ヽ /∧ ∨
∠ /⌒ ∧ ヽ 例えば「クマーを見る」ときは「クマーが俺の目に視覚的メッセージを送っている」と表現できる。
( \ / / ___)
|\ '' /|
| \_/ |
.
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \クマーに反射した光が目に入ってくるんだからメッセージと言えるのはわかる
| (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
/ ̄ ̄\
/ __ノ ヽ
| ( ●) ) だが現実世界ではメッセージを受け取っても何が起きるかが決まっているわけではない。
.| (__人)
| rつ メッセージを受け取って機能を動かすのはメカニズムであり、コンセプトではないからだ。
.| ((三)
ヽ ( < 現実世界のメカニズムは単なる相互作用だ。
ヽ /∧ ∨
∠ /⌒ ∧ ヽ これまで説明したように、「もの」と「もの」が「なにかする」というだけの話だ。
( \ / / ___)
|\ '' /|
| \_/ |
__
/::::::::::::\
/ __ノ::::ヽ
| (;;;;;;)::::) メッセージを現実世界のメカニズムとして
.| ::(;;;人)
| :::::::::rつ 「現実世界でメッセージを送って機能するとはどういうことか?」と説明して混乱させる人がいる。
.| :::::::((三)
ヽ ::::::::::(::::< 「犬」に「吠えろ」と「メッセージを送る」とはどういうことか?とかな。
ヽ ::::::::::/∧::::∨
∠::::::::::::/⌒ ∧:::ヽ 比喩を使って説明するのはいいんだが
(:::::\ /:::::::/;;;;;;;;;;)
|\::::::::::::/| 「現実世界のメカニズムとは違う」ことの説明が足りなくてな。
|:::::\_/:::::|
.
/  ̄ ̄ \
/ノ ヽ__ \
/(―) (― ) \ ネット上でよく見るオブジェクト指向批判はこれか
|. (_人_) u |
\ `⌒ ´ ,/
/ ヽ
./ l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) だから、そうならないように先に現実世界のメカニズムを説明したつもりだ。
| (__人__)
| ` ⌒´ノ 逆にオブジェクト指向のメッセージングとは何かの説明が足りないかもしれんな。
| } \
/ヽ } \ 俺の目的はオブジェクト指向「以前」を説明することだから
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/オブジェクト指向の説明はこれ以上しないが。
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
.
____
/ \
/ \
/) ノ ' ヽ、 \ 「オブジェクト指向とはなにか」とかで各自ググって調べてほしいお。
/ .イ(ー) (ー) u |
/,'才.ミ) (__人__) / ネット上の説明は基本的に「オブジェクト指向を使った組み立て方」だから、
.| ≧シ' ` ⌒´ <
/ / ヽ 今回説明した「ものの分解の仕方」と併せればきっと理解できるはず。
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) ともかくこれで「全てはものである」ことが説明できたと思う。
.| (__人__)_
| `⌒´. ̄ 話の順序から考えて般若心経に戻るべきなんだが――
.| ノ
ヽ .,ノ )/´二⊃
> /"/ '‐、ニ⊃ キンッ
./⌒ヽ l ´ヽ〉〆ヽ
( ヽ/ __人〉ヾ_ノ,ゞ
.\ / / { /
/ ̄ ̄\ ――今説明しても般若心経の次の行からが理解できない
/ _ノ \
| ( ―)(―) シュポ
.| (__人__) チリチリチリ……
| .,ノ )/´二⊃
人 /"/ '‐、ニ⊃
./ ヽ l ´ヽ〉〆ヽ
( ⌒ヽ/ __人〉ヾ_ノ,ゞ
.\ / / { /
.
____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ (● ) ヘ\ ・
| (⌒ (● ) | 次の行からはなんて書いてあるんだお?
ヘ  ̄`、__) |
ヽ |
./∩ノ ⊃ _/
/./ _,) `丶
(___/ 1 |
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ( ;;;;( 舎利子。是諸法空相。不生不滅。不垢不浄。不増不減。
| ( ─)(─ ) ;;;;)
| (__人__) /;;/ 是故空中。無色無受想行識。
. | ノ l;;,´
| ∩ ノ)━・'
/ / _ノ´
(. \ / ./ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
/ ̄ ̄\ .........::::::::::...r‐ ' ノ. シャーリプトラよ。
/ \........::::::::_ ) (_
|::::::: : |.....:::(⊂ニニ⊃) 全てのものには実体がない。実体がないから生まれることも消えることも
.|::::::::::::: |....: ::::`二⊃ノ
|::::::::::::: |..: :::: ((  ̄ 汚れることもそうでなくなることも増えることも減ることもない。
.|::::::::::::::: } [l、
ヽ } /,ィつ 故に空の中には
/ ヽ . ノ .,∠∠Z'_つ
/ ''⌒ヽ ./ .r─-'-っ 色もなく、受も想も行も識も無い。
.| ( / } ./ ):::厂 ´
| / .// .ト /
.
___ クルッ
/ ノ ヽ_\  ̄` 、
/(● ) (● )\ |,ノ 色もなく、受も想も行も識も無い。――って
ビシィッ / (__人__) \  ̄
| し | Y | 今、「色受想行識しかない」って話をしたばかりだお
Vて \ `ー ' /
そ と⌒ヽ `> 〈´
ヽ V´ ヽ
ヽ / 、
/ ̄ ̄ \ (
/ _,.ノ `⌒ ノノ
| ( =)(=)(,ヽ、 (( そうなんだよ。
.| U (___人__) ,r__i____ ノ
| √丶丶丶┬─'" これはいろいろに解釈できるんだが―
| | ) j
.人、 ヽ´ / どんな解釈を持ってきても「わかった気になるだけ」だ。
_,/::ヽ、.,ヽ., __ ( r
_, 、 -― ''"::::::::::::\::::::ー-- く / ⌒ヽニ-、 なぜなら俺たちは「有る」も「無い」も知らないからだ。
/;;;;;;::゙:':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/....., ̄ v,;,ヽ
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;( ;;;;:::::::::::... ',;;;;|
i ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;ハ :;;;;;;:::::::::.. ',;;i
/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;ハ ::;;;;;;;;::::::::. ',
- ─- 、 ノノ
/ (,ヽ、 ((
/ _,ノ___ヽr__i____ ノ
/ (√丶丶´v┬─'"
i U | ) j 宗教としての解釈は説明できるが俺はしたくない。
,.ト、 V /
_,/( く、. ( r それは宗教家や宗教研究者のやることであって
_, 、 -― ''":::::::::::\::::ヽ,ヽ., __r /⌒ヽニ‐-、
/;;;;;;::゙:':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ ',;;;;; 技術屋のやることじゃない。
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( ;;;;::::::::::... ',;;;;|
r ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;ハ :;;;;;;::::::::.. ',;;i
/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::: !;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;ハ ::;;;;;;;;::::::::. ',
/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::!;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;ハ ::;;;;;;;;;;;::::::. ',
___
,,.-''"´ ` .、
/ ヽ
./ ',
l l
/ l
〈`ヽ、 |
|ミ=-  ̄ ̄`ヽ /
l ミ=-‐ .′だからその前に語ろう。「有る」を「作った」偉大な男の話を。
l/ ヽ ,'
( __ 人 ) { 「それが何であるか」とはどういうことかを定義した男の話を。
/ // )ニ=''´ ./ .|
ツ二二二/ ./__ ./ | そのためにゲストを用意した
/ / /''"__,ノ ′ .| それはもちろん――
/ / / /,.-''")_ _,,-''´ / ヽ__
,' /'´,,..-''´| / _ \/`ヽ、
_ ´l / ./ | ´ / / \
,,..-''" | .l ./ / イ / / \
――知の巨人、プラトンだ
.
.
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
______
/ \
/ ::::::::::::::::::\
/ {,.、- - 、 ! ,. - -,、} :::::ヽ、
i ,ヘ二__`_爪_~__二.ヘ i、
/=━▼▲▼ハ ハ▼▲▼━;;;;;;;;;:;:::;;;)
. / / ::::|| ヽ ヽ;;;;;;;;;;::;;;::::;;;/
! / i、_____人_____ノ \ (;;;;;;;;;;;::;;;ノ
ヽ、 ィ--ェェェ (;;;;;;;::::;;;ノ
ヽ、::::::::::: 个┃ /;:.::;ノ / ____
,,,,,イ"""=く i!゙゙、、、 ヽ ・;;;ノ/,,, ;;;ヾ⌒;; ヽ
r" ;) =、、 ,,,,,,:l:,,,,,, ___ ;; j ヽi、:: i、
(;;;;;; i| Y""""" ヽ、 ,,.,/ ,, 、;;;;ヽ
) >>>ヽヾ__ .| ;;;; ::: |!i/ ;; ) ヽ、
ヾ ノiヽ\__( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ--,,(<<<t ノ,, i
ヽ.....ゞ ヽ ヽ;;;;; ,,,___,,, ノ
i、 ;;;; ヽ___ ;;;;;;;;;;_ ___,,/´
i、  ゙゙̄ ̄;;´;;ノヽ、、、ー ;;;;;;;;;/
ゞ____、、、"ソ/ー―′ ヽ、____、、,,,,,,r´
プラトン:やる雄
_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
(
プラトンっていうよりプラトーンって感じの人が来た (
(
(
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ Y
∩⌒ヾ
い )
、 . ノ
| | / ̄ ̄\
| |./ _ノ \
| | ( \) l
| | (⌒ (\)
| | / ̄(__丿 ただし俺たちは技術屋であって哲学者ではない!だから哲学の話ではない!
ト /ー、/
| \ノ 次回!技術屋用イデア論!
| )
| /ヽ
| /三)
ノ 〈  ̄
/ _ ⌒ヽ
/ / | |
/ / | |
____
/ \
/ ─ ─ \
/ -=・=- -=・=-. \
| u , (__人__) U | 勝手に哲学騙るのも失礼だもんな
\ ..` ⌒´ .〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
2.Smalltalkは「禅」 前編
.r-、 / ̄ ̄\
/て ) / \ /
( _ノ フ. | ( ●)(●)
ゝ、 〈 | (__人__) ではこれから「もの」とは何かを説明していこう
/ ハ ヽ. | ` ⌒´ノ
/〃 ヘ \ . | } 二たび木彫りのクマーに登場してもらう
i ! \ ` ーヽ }
丶丶 _ > ヽ ノ、
ゝ'´- 、_ y-、 \
〈  ̄ う /、 ヽ
`ー― ¬、__ノ | > /
| r'^ヽ'´ _/
| `く__ノ´
.
―――たとえばここに木彫りのクマーがあるとする。
___ ━┓
/ ― \ ┏┛
| (●) ヽ\ ・
l (⌒ (●) | コピペミスかな?
〉  ̄ヽ__) │
. /´ ___/
| ヽ
| |
., ──‐、
/ \
/ ヽ、_ |
(●) (● ) |
⊂ー―- , (__人__) | いや、ここには物質的存在ではなく
. ̄ミ_と ) (`⌒ ´ |
| |゙ { | 見ることも触ることも想像することも認識することさえできないクマーが存在する
| |. ヽ 人
| ト─、,ト ⌒\ 認識することができないからこのクマーはもう話には登場しない
.ヽ__ ゝ ヽ ヽ
| ヽ ヽ グッバイ木彫りのクマー2号。もう言及すらできないけど
.
、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
) (
)それは存在しないって言うんだよ (
) (
) (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ Y
__ ━┓
/ ~\ ┏┛
/ ノ (●)\ ・
. | (./) ⌒)\ 何を根拠に存在しないと?
. | (__ノ ̄ \
\ |
\ /
. \ ⊂ヽ∩
/´ (,_ \.
/ \. \
./ / |. \ソ
( y' .|
___
/\ / \
/(●) (●.) \ 登場してないしこれからも登場しないし
/ (__人__) \
| |::::::| ノ( | そもそも言及すらできないんじゃ存在してると言う方がおかしいお
\ l;;;;;;l ⌒ ,/
/ヽ `ー´ ィ⌒ヽ なにもできないじゃねえか
rー'ゝ 〆ヽ .)
ノヾ ,> ヾ_ノ,ヽ}
ヽ ヽ| ヽ_ノ
(ヽ三/) ))
( i)))
/ ̄ ̄\ \
/ _ノ \ )
| ( >)(<)
. | ///(__人__) そのとおりだ!つまり俺たちは「自分と関わりを持てるもの」が「ある」としているわけだな
| ` ⌒´ノ
. | } そして、「自分と関わりのないもの=言及することすらできないもの」は存在していないことになる
. ヽ }
ヽ ノ だから全ての「もの」は自分との関係において存在することになる
⊂ヽ γ く
i !l ノ ノ |
⊂cノ´| |
/ ̄ ̄\ ここで存在の五つの構成要素・・・五蘊を思い出してみよう
rヽ / ノ \ \
i ! | (●)(●) | 色蘊:物質
r;r‐r/ | | (__人__) | 受蘊:知覚・感覚
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ 想蘊:イメージ
l` ( ``/ . | } 行蘊:意志・行為
ヽ l . ヽ } 識蘊:認識
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ
____
/ \
/ -‐´ `ー\
/ (●) (●)\ なるほど・・・知覚もイメージも行為も認識も人との関係の在り方だお。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ / あれ?物質との「知覚でも認識でもない」関係ってどんな関係?
> ー‐ <
. / / ̄彡ミヽ、
/ ヽ / / ヽ ヽ
ヽ. Y / | |
ヽ ノ ヽ ノ
/ ̄ ̄\
/_ノ `⌒ \ そうだな。物質と意識が直接関係を持つことはできない。
_ .| (● ) (⌒ ) .|
| ! | (__人___) | だが物質と物質は関係を持ち得るし、
| ! | ` ⌒ ´ .|
| ! ,.-,| | 物質と意識は知覚を通して間接的に関係を持つことはできる。
._,ノ ┴、/ ,/ .| /
.r `二ヽ ) i ヽ / 実のところほぼ全ての関係とは間接的なもので
.| ー、〉 / 〉 <
.| r_,j j / ̄ '' ̄ ⌒ヽ 間に挟まってるものをすっ飛ばすことで直接関係してるように見えるだけだったりする。
.| ) ノ/ { ィ, }
ノ ,/ | |{ |
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | 三たび木彫りのクマーに登場してもらおう
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\ このクマーは物質的に存在していて、
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/ 目に見えて、
| /
| /\ \ クマーに見えるからクマーだと認識できる
| / ) )
∪ ( \
\_)
/ ̄ ̄\
rヽ / ノ \ \
i ! | (●)(●) | この「見える」というのも実際には「もの」が反射する「光」を「視神経」が受け取って
r;r‐r/ | | (__人__) |
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ 「脳」に伝達されて・・・というように分解できる
l` ( ``/ . | }
ヽ l . ヽ } 言わば「見えるもの」が「伝えるもの」を「受け取るもの」に投げて最終的に
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ意識に到達するわけだ
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \ なるほどクマーの存在が視覚的に確認できるから
| (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ < 「たぶん」物質的にも存在していると言えそうだお
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(● さらに言うとこれは「もの」であると言えるよな?
| (__人__)
. | ノ
| ∩ ノ ⊃
/ ./ _ノ
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
_____ ━┓
/ ─ \ ┏┛
/ (● ) \\ ・
| (⌒ (● ) | そりゃ「もの」としか言いようがないけど・・・
|  ̄弋_) |
\ / あれ?「もの」ではない何かって有るのかな?
> ⊂ヽ∩ <
/" (,_ \. |
.| / \__ノ
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●)
| (__人__) 「〇〇というもの」という表現ができない何かがあったら
| ` ⌒´ノ
| } \ それは「もの」ではないかもしれんな。
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
____
/ \
/_ノ ヽ、_ \
/ (●) (●) \ ちょっと考えつかんわ
| (__人__) u |
r、 r、\ ` ⌒´ ,/
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
\>ヽ/ |` } ヽ
ヘ lノ `'ソ イ | |
/´ / ./ | | |
\. ィ_ノ .| | |
| | |
., ──‐、
/ \
| _ノ ヽ このクマーだが、前回は切断したが今回は下半身を隠すだけにしよう。
| ( ●) (●)
| (__人__) , -―ーっ また用意するの面倒だし。
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄
. ン } |. | で、このクマーの上半身は「もの」であるだろうか
/⌒ ノ .|, |
/ ノ _ィ ´ー‐ィ' | ついでに今は見えていない下半身も「もの」だろうか?
../ / r_____ ノ
/ / |i
.
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
┌─────────┐
│ │
│ │
│ │
│ │
│ │
└─────────┘
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \ 「もの」としか言いようがないお
| (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ < 見えてない下半身もさっきまであったんだし
| | '、_ \ / )
| |__\ “ / 「もの」としてあるんじゃね
\ ___\_/
____
/ \
. / \
. / /) ノ ' ヽ、 \
| / .イ '(ー) (ー) u| あれ?目とか耳とかも「もの」だし
. /,'才.ミ). (__人__) /
. | ≧シ' ` ⌒´ \ クマーは一体しかないのに「もの」は無限に増える?
/\ ヽ ヽ
.
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(⌒)(⌒ ) | 「もの」を物理的に区切ってもやっぱり「もの」だし、
(__人__) |
(`⌒ ´ | 認識的に区切っても「もの」だからな。
{ |
{ ノ そして区切ったって元の「もの」がなくなるわけじゃないんだから
__∩ ヽ ノ
(ミんゝ、 / ヽ そりゃもうバンバン増えるさ。
\ '' /| |
., ──‐、
/ \
| _ノ ヽ さらに言うと見えてなくても、また物質的に存在しなくても「もの」として存在できる
| ( ●) (●)
| (__人__) , -―ーっ 今隠れてるクマーの下半身がそうだ。
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄
. ン } |. | 今は見えていない―つまり視覚的には存在しないが
/⌒ ノ .|, |
/ ノ _ィ ´ー‐ィ' | 俺たちはクマーに下半身があるのを知っている。つまり認識上では存在している。
../ / r_____ ノ
/ / |i
.
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
┌─────────┐
│ │
│ │
│ │
│ │
│ │
└─────────┘
,, -─- 、._
/ ヽ
| |
| ノ ヽ、 .|
| (●)(●) | そして次の4体目となるクマーだが
| (__人__) |
ヽ `⌒´ ノ このクマーは「もの」として存在しているだろうか
/ .,_,, ' ヽヽ, ))
"( ( ( ヽ /./l
\ \ ゛// |
ガサゴソ… / / ヽ ~ \ `ヽ~\
| |
| /
ヽ______/
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ そりゃ何体目だろうがクマーは「もの」として存在するお
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) | それがもう在庫がないんだ
(__人__) |
(`⌒ ´ |
{ |
ヽ ノ
/ .,_,, ' ヽヽ,
( ヽ /./l
\ \ ゛// |
/ / ヽ ~ \ `ヽ~\
| |
| /
ヽ______/
、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
) (
)無いのかよ (
) (
) (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
., ──‐、
/ \
/ ヽ、_ | 物理的に存在しないにもかかわらずあたかも存在するように扱える!
(●) (● ) |
⊂ー―- , (__人__) | つまりこのクマーは俺たちの「認識上」でのみ存在するわけだな!
. ̄ミ_と ) (`⌒ ´ |
| |゙ { | グッバイ認識上のクマー。幻の4番として覚えておくぞ!
| |. ヽ 人
| ト─、,ト ⌒\おっとこの「4」というのも認識上のみに存在するな!
.ヽ__ ゝ ヽ ヽ
| ヽ ヽ
____
/ \
/ _ノ ヽへ\ 認識上のみの存在多すぎるだろ・・・常識的に考えて・・・
/ ( ―) (―) ヽ
.l .u ⌒(__人__)⌒ |
\ ` ⌒r'.二ヽ<
/ i^Y゙ r─ ゝ、
/ , ヽ._H゙ f゙ニ、|
{ { \`7ー┘!
/ ̄ ̄\ 人のキメ台詞をとるな
ノ ヽ、_ \
.(●) (● ) | それはともかく、さらにスマホのカメラを起動して
. .(__人__) |
__.(,`⌒´ | クマー3号をファインダーに捉えて液晶画面を見てみよう
|・ |{ |
モ| | ヽ. ノ
.|ョ フ ヽ/ト. \
ヽ、__ノ. _ ィ ヽ
\_/| | |
/⌒ ̄ ̄ ̄ ノ
.
―――今、クマーを見ていると言えるだろうか?
┌────────────┐
│ ∩___∩ │
│ | ノ ヽ │
│ / ● ● | │
│ | ( _●_) ミ │
│ 彡、 |∪| 、`\ │
│/ __ ヽノ /´> ) │
│(___) / (_/ │
│ | / │
│ | /\ \ │
│ | / ) ) │
│ ∪ ( \ │
│ \_) │
│ │
└────────────┘
____
/ \
. / \
. / /) ノ ' ヽ、 \ えーと、スマホ越しにクマーを見ている?
| / .イ '(ー) (ー) u|
. /,'才.ミ). (__人__) / いや正確に言うならクマーを映したスマホの液晶から発生した光を
. | ≧シ' ` ⌒´ \
/\ ヽ ヽ 視神経が捉えて脳に伝達して意識にクマーの像が結ばれている・・・でいいのかな
.
*
/ ̄| + / ̄ ̄\ +
| ::| / ⌒ \
| ::|x ( へ)( へ) | .人 エクセレント!とても正確だな
,― \ .(__人__) | .`Y´
| ___) ::| . l` ⌒´ .| つまり「もの」と「なにか」することもまた
| ___) ::|+{ .| 十
| ___) ::| { _ | 「もの」と「なにか」することに分割できる。
ヽ__)_/ ヽ、ヽ / )|
``ー―‐'| ..ヽ| だからこっちの意味でも「もの」はいくらでも増えていく
ヽ ノ
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) |
(__人__) | で、いつもそう正確に表現するか?
(,`⌒ ´ |
{ nl^l^l
{ _l /
ヽ、 (, <
/ ヽ \
/ ヽ \
.、-ー'''''''一- ヽ ヽ
((⌒(⌒(⌒)_⌒) ゝ__丿
____
/::::::::: u\
/ノ└ \,三_ノ\ ,∩__
/:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu
|::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | | | 一生懸命考えたのにその反応はないお!
\::::::::: ` ⌒´ ,/_ | |
ヽ i 丿
/(⌒) / ̄ ̄´
/ / /
.
./ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) | すまん。
(__人__) .u |
.(,`⌒ ´ | だけど俺ら普段は一生懸命考えないよな?
{ |
{ / クマーを映したスマホの液晶を見てて
ヽ /
,, -‐)__, /⌒i 「何見てるの?」って聞かれたらクマーを見てるって答えるよな?
/;─ー´ミ ./ l
.(_ンー‐-.ノ´ | 「スマホの液晶を見てる」なんて返事返さないだろ?
l |
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ
| (●) (●) | 確かに・・・シンプルに答えると途中をすっとばして
\ ∩(__人/777/
/ (丶_//// \ 「見ようとしているもの」を「見てる」お
.
.
/ ̄ ̄\ 人とものとの関係ってのはそういうもんなんだ。
/ ヽ、_ \
(●)(● ) | シンプルに考えると「もの」と「なにか」する
(__人__) |
(`⌒ ´ | それで足りなかったら途中に挟まってるものを追加するんだ。
{ |
{ / 詳しく説明するなら途中に挟むものを分割して説明するし、
ヽ く
⊂てヽ / ヽ 肉眼で見えなかったらそれを補助する何かを追加して見る。
{三_ ィ `´ /| ィ |
.\__/ | | | だがそれは「補助する何か」ではなくあくまで対象を見ている。
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ あくまで「見る対象」を見ている。
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ / 物理的になにかを挟むとか
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| | 五蘊のどれかを経由して間接的に認識してもそれは変わらない、ということか
\ /___ /
/ ̄ ̄\
/_ノ `⌒ \
_ .| (● ) (⌒ ) .| そうだ。
| ! | (__人___) |
| ! | ` ⌒ ´ .| そして、見る対象は「もの」だし、
| ! ,.-,| |
._,ノ ┴、/ ,/ .| / 間に挟んだものもまた「もの」だ。
.r `二ヽ ) i ヽ /
.| ー、〉 / 〉 < 単に他の言い方がないだけとも言えるけどな。
.| r_,j j / ̄ '' ̄ ⌒ヽ
.| ) ノ/ { ィ, } さらに言うと「もの」しかないんだから全ては
ノ ,/ | |{ | 「ものとなにかする」で説明することになる。
/ ̄ ̄\ 結論として、五蘊のどれかまたはまたがって「もの」は存在する
_ノ ヽ、 \
( ●)( ●) | 「世界」は「もの」と「もの」が「何かする」ことからできている。
(__人__) | ../}
_ ヽ`⌒ ´ | / / __ 「もの」は「もの」と「もの」が「何かする」に分割できるし
(^ヽ{ ヽ { ./ / . / .ノ
( ̄ ヽ ヽ i ヽ / 厶- ´ / 「もの」を別の「もの」に分割することもできる
.(二 ヽ i i |,r‐i ノ. ヽ / /
ヽ / ノ / r一'´ ー 、  ̄ ̄ ̄) だから、好きな部分・細かさで分割して世界を把握すればいい。
i { イ―イ / .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
ヽ. `ー '/ / /\ \ 世界を把握した結果なんかしたかったらすきにしろ。
`ー '  ̄ ̄! | ヽノ
l⌒\ __
! 〈 \
/ / __,.ノ` ⌒ そして都合がいいことに俺たちは宗教家じゃなくて技術屋だ
/⌒ト、/ (> )(●)
r-='´ ヽ (___人__) 宗教家だったら「だからこの世に実体などない」というところだが
| _∠ ノ | ` ⌒´ノ
} ⌒´ `V |>ー- 、俺たちは「世界を自由に把握する」ために利用すればいい
〉 -‐く |:::::::::::::::::::ヽ、
ヽ  ̄ /`ヽ.,___ ,__ノ7::::::::::::::::::::::|
ハ /|/:ヾー--ー" ゞ:::::::::::::::/::::ヽ
7 |  ̄ , /ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i
/::::l| 、 /ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::∧
l:::::lト-ゝ==- '´丁::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::∧/⌒ヽ
\::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::/ ̄ _ノ⌒ヽ
____
/ \
/ ─ ─ \ 般若心経に謝れ
/ -=・=- -=・=-. \
| u , (__人__) U |
\ ..` ⌒´ .〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
1.般若心経の最初の数行
22.
/ ̄ ̄\ では般若心経の最初の方の解説を始める
/ _ノ \
| ( ●)(●) 般若心経自体は著作権が切れているから全部載せ、
. | (__人__). rm、
| ` ⌒´ノr川 || 公式な翻訳が必要な時は岩波文庫の般若心経から引用するものとする。
. | },.! ノ'
. ヽ r / .| 翻訳全部の引用は法的にできないが正確さが必要なところはさせてもらうだろ。
ヽ ノノ ノ
/ / ./ とりあえず今回は「受想行識亦復如是。」までだ。
| /
| i´
23.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 言い忘れてたが理解してるなら今回の記事は読み飛ばしていいぞ。
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ 解説なんざいくらでも転がってるし今回はそう突飛な解説はしない。
. | }
. ヽ } いっそネットで信頼できる解説探したほうが正確とも言える。
ヽ ノ mm
/  ̄ ̄ ̄ つノ 「もの」とどう関わってくるかは次回説明する。
| | ̄ ̄ ̄
____
/ \ 身もふたもないお
/ \
/) ノ ' ヽ、 \
/ .イ(ー) (ー) u |
/,'才.ミ) (__人__) /
.| ≧シ' ` ⌒´ <
/ / ヽ
24.
/ ̄ ̄\ というわけでいきなりだが書き出しを引用させてもらう。
/ _ノ \
| ( ─)(─)
| (__人__). rm、 書き出しは単なる事実への言及だから俺の解釈とか入れられないだろ
| ` ⌒´ノr川 ||
| } .ゝ ノ'
ヽ } .| ||
ヽ ノ _| ||
/ ⌒'' ̄_ .ノノ
| ,─ ィ ̄ ̄
| i
/  ̄ ̄ \ 先が思いやられるお
/ノ ヽ__ \
/(―) (― ) \
|. (_人_) u |
\ `⌒ ´ ,/
/ ヽ
./ l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
25.
/7 それでは最初の2行だ。行って言っても俺が適当な位置で区切ってるだけだがな。
//
// 「觀自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。
__ // 照見五蘊皆空。度一切苦厄。
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/ [全知者である覚った人に礼したてまつる。
l (__人_,//l
. | `⌒// ノ 求道者にして聖なる観音は、深遠な智慧の完成を実践していた時に、
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/ 存在するものには五つの構成要素があると見きわめた。
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト, しかも、かれは、これらの構成要素が、その本性からいうと、
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.| 実体のないものであると見抜いたのであった。]・・・これ翻訳の引用な
26.
/ ̄ ̄\ 訳の1行目は礼だな。対応する原文はないが大事だ。
/ _ノ \
| ( ●)(●) 観自在菩薩は一般には観音様のことだな。
| (__人__)
| ` ⌒´) 行深般若波羅蜜多時。が深遠な智慧の完成を実践していた時に、で
| }
ヽ } 照見五蘊皆空。が残りで、度一切苦厄。は対応する訳がない。
> ノ
/ \ /て⊃ が、一切の苦と厄を乗り越えたってなんとなくわかるよな。
| ィ |\ `´ ゞ _三}
| | | \__/.
____
/ \ 観音様がなんか見つけたまではわかった
/_ノ ヽ、_ \
/ (●) (●) \
| (__人__) u |
r、 r、\ ` ⌒´ ,/
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
\>ヽ/ |` } ヽ
ヘ lノ `'ソ イ | |
/´ / ./ | | |
\. ィ_ノ .| | |
| | |
27.
/ ̄ ̄\ 「なんか」は五つの構成要素・・・五蘊だな
rヽ / ノ \ \
i ! | (●)(●) | 色蘊:物質
r;r‐r/ | | (__人__) | 受蘊:知覚・感覚
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ 想蘊:イメージ
l` ( ``/ . | } 行蘊:意志・行為
ヽ l . ヽ } 識蘊:認識
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ
...
たとえばここに木彫りのクマーがあるとする。
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | クマ──!!
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
28.
/ ̄ ̄\ まず、クマーは物質的存在として「ある」(色)
/ _ノ \
| ( ●)(●) 俺たちはそれを視覚によってとらえ(受)
| (__人__)
| ` ⌒´ノ 心の中にその像を想い浮かべる(想)
. | }
. ヽ } それをもとに ああ、これは木彫りのクマーなんだなと認識する。(識)
ヽ (\ ノ、
/ \\く} j そんでもってそれをどうするかを考え実行したりしなかったりする(行)
| 〈 ̄ ゙ヽ ヽ
| .に } これは人が存在とどう関わっているかという話なんだ。
| (___,ノ
____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ (● ) ヘ\ ・ 存在しているなら実体があるんじゃないかお?
| (⌒ (● ) |
ヘ  ̄`、__) | 百歩譲って「イメージ」とか「認識」は実体じゃないとしても
ヽ |
./∩ノ ⊃ _/ 物理的に存在するなら実体としか言いようがないんじゃ
/./ _,) `丶
(___/ 1 |
29.
/7 それはこれから説明する。次の3行に移る
//
// 「舎利子。
__ // 色不異空。空不異色。
. /ノ ヽ\ .// 色即是空。空即是色。」
. / (●)(●〉/
l (__人_,//l
. | `⌒// ノ 舎利子(シャーリプトラ・この話の聞き手である弟子)よ
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/ 物質的存在には実体はなく
/ と'_{'´ヽ むしろこれは「物質的環境」とでも言うべきものだ。
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i 物質的環境は物質的存在の相互作用によって成立しているから
ヽ _,.フ .|.| 実体がないとは言ってもなんも無いわけじゃないぞ。
/  ̄ ̄ \
/ノ ヽ__ \
/(―) (― ) \そんなこと言われても知らんわとしか言いようがない。
|. (_人_) u |
\ `⌒ ´ ,/
/ ヽ
./ l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
30.
/ ̄ ̄\ ではもう一度木彫りのクマーに登場してもらおう
rヽ / ノ \ \
i ! | (●)(●) | このクマーは存在しているといえるだろうか?
r;r‐r/ | | (__人__) |
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ
l` ( ``/ . | }
ヽ l . ヽ }
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | クマ──!!
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ (● ) ヘ\ ・ そりゃ存在しているにきまってるお
| (⌒ (● ) |
ヘ  ̄`、__) |
ヽ |
./∩ノ ⊃ _/
/./ _,) `丶
(___/ 1 |
31.
―――ではこのクマーを真っ二つにしてみる
∩___∩
| ノ ヽ
/ × × | クマ──!!!!
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
...
_____
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
/ ̄ ̄\ クマーは二つに分かれたがどこかが欠けたわけじゃない
rヽ / ノ \ \
i ! | (●)(●) | 「木彫りのクマー」は存在しているといえるだろうか?
r;r‐r/ | | (__人__) |
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ
l` ( ``/ . | }
ヽ l . ヽ }
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ
____
/ \ なんか凄く引っ掛け問題っぽい気がする・・・!
/ \ / \
/ (●)i!i!(●) \ えーと、「二つに分かれた木彫りのクマー」が存在する!
| u , (__人__) |
\ .`⌒´ 〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
32.
/ ̄ ̄\
/ \ 俺も「二つに分かれた木彫りのクマー」が存在すると思う
| ⌒ ⌒
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
| \
| |ヽ、二⌒)
33.
―――ところで、この「上半身だけの木彫りのクマー」は存在しているだろうか?
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
...
―――この「下半身だけの木彫りのクマー」も存在しているだろうか?
_____
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
____
/ \
/ ─ ─ \ もちろん両方とも存在している・・・けどオチがわかった気がする
/ -=・=- -=・=-. \
| u , (__人__) U |
\ ..` ⌒´ .〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
34.
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \ オチは見当つくだろ?
(⊃ ( ●)(●) 物質的存在は二つしかないのにここには
| (__人__)
| ` ⌒´ノ 「二つに分かれた木彫りのクマー」
| } \
/ヽ } \ 「上半身だけの木彫りのクマー」
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/ 「下半身だけの木彫りのクマー」
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ ( の三つが存在していることになる。
\ / /⊂_)
____
/ \
/_ノ ヽ、_ \ 頓智じゃねえか
/ (●) (●) \
| (__人__) u | 「二つに分かれた木彫りのクマー」は両方を同時に扱っていて
r、 r、\ ` ⌒´ ,/
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ 「上半身」と「下半身」は個別に扱っているんだから
\>ヽ/ |` } ヽ
ヘ lノ `'ソ イ | | 矛盾とかはしとらんわ
/´ / ./ | | |
\. ィ_ノ .| | |
| | |
35.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ そうだな。矛盾はしていない
| ( ー)(ー)
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
.l^l^ln }
. ヽ L }
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
36.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) で、「二つに分かれた木彫りのクマー」と
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ 「上半身&下半身」のどっちが実体なんだろうな?
.l^l^ln }
.ヽ L }
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
37.
∩_
〈〈〈 ヽ
____. 〈⊃ } 「二つに分かれた木彫りのクマー」も
/ \ | |
/ ヽ、 _ノ \ ! ! 「上半身&下半身」も同じものを指しているんだから
/ (●) (●) \| l
| U (__人__) .| / 同じ一つの実体を別の言い方してるだけだお!
\ |i||||||i| //
/ __` ー' /
(___) /
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \ じゃあクマーの上半身だけを見てみよう
(●)(● ) |
(__人__) | 下半身は視線から外す
(,`⌒ ´ |
{ nl^l^l
{ _l /
ヽ、 (, <
/ ヽ \
/ ヽ \
.、-ー'''''''一- ヽ ヽ
((⌒(⌒(⌒)_⌒) ゝ__丿
.
.
―――この「上半身だけ見えている木彫りのクマー」は「二つに分かれた木彫りのクマー」と同じ実体だろうか?
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
38.
____
/ \
/ _ノ ヽへ\ (同じと言ったら次は下半身だけ見せてくるはず。そしたらまた実体が増える)
/ ( ―) (―) ヽ
.l .u ⌒(__人__)⌒ | 「上半身」だけだからもう「二つに分かれた木彫りのクマー」ではない・・・
\ ` ⌒r'.二ヽ<
/ i^Y゙ r─ ゝ、
/ , ヽ._H゙ f゙ニ、|
{ { \`7ー┘!
./ ̄ ̄\
/ ヽ、_ .\ そうだな、今この場では見えなければ存在していないことにしよう。
. ( (● ) . |
. (人__) | また、存在の一部が欠けたものはもう欠ける前と同じ実体ではないことにもする。
r‐-、 . |
(三)) . |
> ノ /
/ / ヽ、 . /
/ / ⌒ヾ .〈
(___ゝ、 \/. )
. |\ ,.1
. | \_/...|
39.
. __
./::::::. \
/::::::ヽ;;: \ そうすると、たまたま俺の視線に入っていないものは実体として存在しないし
. (:::::(::::冫 |
. (:人;;;) . | 瞬きしただけでまぶた以外の全ての実体が消えるし
r‐-;::::::. . |
(三)):::::.. . | 俺自身も生きているだけで体内のエネルギーが失われるから
>::::ノ:::::::::. /
/::: / ヽ;::::::::: / 呼吸をするごと・・・いや熱力学的に考えて常に
/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
(;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::) 俺という実体は失われていることになる。
. |\::::::::::::;;:1
. |:::::\;;/:::|
40.
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \ 日々生まれ変わるなんてレベルじゃない
(─)(─ ) |
rm、.(__人__) | この世に俺の実体は無限に短い時間しか存在しない
||川n(,`⌒ ´ |
|| !. { | 数学的には「0に無限に近づけると0と等価になる」
ヽ. 〈 { /
| |, !. ヽ / よってこの世に俺という実体が存在する時間は0だ。つまり存在しない。
| | |__ ヽ 〈
ゞゝ__ ̄''⌒ ヽ グッバイ俺の実体。二度と会うことはあるまい。
 ̄ ̄ トー、 }
|: | いや最初から存在しなかったのか。
41.
____
/ \ 変化する物事に実体はないのか
. / \
. / /) ノ ' ヽ、 \ もう実体がなんなのかわからなくなってきたお
| / .イ '(ー) (ー) u|
. /,'才.ミ). (__人__) / そもそも実体ってなんだっけ?
. | ≧シ' ` ⌒´ \
/\ ヽ ヽ
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \ 実体とは「真に実在するもの」。確固たる実体があって正確に定義できる」と思うと
(―)(― ) |
(__人__) | こんな問答が無限に続くことになる。別のルートをたどっても無駄だ。
(`⌒ ´ |
.l^l^ln | 実体は変化の前には存在しえない。万物流転ってやつだな。
.ヽ L ノ
ゝ ノ ノ 実体なんかなくて何かと何かが相互作用しているふわっとした環境があるってのが
/ / ヽ
/ / | 色即是空の意味と思っていいんじゃないかな。
42.
/7 今回のラスト1行
//
// 「受想行識亦復如是。」
__ //
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/
l (__人_,//l
. | `⌒// ノ 受想行識、つまり五蘊の残りも同じように実体があるとは言えない
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/ 同じ話を繰り返したくないからいちいち説明はしないぞ
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
/  ̄ ̄ \
/ノ ヽ__ \ まだ数行しか進んでないのに滅茶苦茶疲れたお・・・
/(―) (― ) \
|. (_人_) u |
\ `⌒ ´ ,/
/ ヽ
./ l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
43.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ 話は終わってないんだなこれが。
| ( ●)(●)
. | (__人__) そもそも俺たちは「全てがもの(オブジェクト)」であるという話をしていたはずだ。
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ビシッ
/ く__,-ュ__ て
| ___ 三) (
| |  ̄ ´
_____
/ノ \. \ そこまで戻るのかお
/(●) (●) \
(⌒(⌒(⌒ヽ / ∪(__人__) \・・・実体がないなら「もの」も存在しないんじゃね?
\ ヽ ヽ (⌒) | `⌒ (⌒(⌒(⌒ヽ|
ヽ::::::::::: |. \ ヽ ヽ ヽ |
ヽ ( ヽ / (⌒)::::::::::: |
\ V ! |
ヽ ノ
44.
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \ 「もの」は存在するしすでに言及されている。再び引用するぞ。
(⊃ ( ●)(●)
| (__人__)
| ` ⌒´ノ
| } \ [存在するものには五つの構成要素があると見きわめた。]
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ )[実体のないものであると見抜いたのであった。]
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
___
/ \
iニーヽ /─ ─ \ それってひょっとして・・・
iニ_  ̄ ̄/(●) (●) \
⊂ノ ̄ ̄| (__人__) u |
⊂ ヽ∩ `ー´ _/
'、_ \ )
\ \ / /|
|\ ヽ / |
45.
l⌒\ __
! 〈 \
/ / __,.ノ` ⌒
/⌒ト、/ (> )(●)
r-='´ ヽ (___人__)
| _∠ ノ | ` ⌒´ノ 俺たちは五蘊で捉えた「なにか」を全て「もの」と呼んでいる!
} ⌒´ `V |>ー- 、
〉 -‐く |:::::::::::::::::::ヽ、
ヽ  ̄ /`ヽ.,___ ,__ノ7::::::::::::::::::::::|
ハ /|/:ヾー--ー" ゞ:::::::::::::::/::::ヽ
7 |  ̄ , /ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i
/::::l| 、 /ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::∧
l:::::lト-ゝ==- '´丁::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::∧/⌒ヽ
\::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::/ ̄ _ノ⌒ヽ
、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
) (
)今までのクソ長い説明は何だったんだよ! (
) (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ Y
46.
/  ̄ ̄ \
/ノ ヽ__ \ 全てはオブジェクトであるで済ませときゃよかったんじゃ
/(―) (― ) \
|. (_人_) u |
\ `⌒ ´ ,/
/ ヽ
./ l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、\ いきなりそんなこと言ってもハァそうですかくらいしか反応できないだろ
| (●) (●).|
. | (__(⌒.) | それに「もの」と「実体」は混同しがちだから「実体」のほうを否定しておきたかったんだよ
| `/ / (⌒)
. ヽ / / ./ /
ヽ/ // /
/ こ二二⌒)
| \
| |ヽ .\
(.__)
47.
∩⌒ヾ
い )
、 . ノ
| | / ̄ ̄\
| |./ _ノ \
| | ( \) l
| | (⌒ (\) これから般若心経から離れてものの話をする!
| | / ̄(__丿
ト /ー、/ 次回!Smalltalkは禅!
| \ノ
| )
| /ヽ
| /三)
ノ 〈  ̄
/ _ ⌒ヽ
/ / | |
/ / | |
____
/ \
/ ─ ─ \
/ -=・=- -=・=-. \
| u , (__人__) U | おいSmalltalkerに怒られるぞ
\ ..` ⌒´ .〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
0.導入
1.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) このスレでは絶賛混乱中の「オブジェクト指向」のもとになった考え方を解説する。
.| (__人__)
| ` ⌒´ノ プログラムの経験者向けではあるが、未経験者も
. | } __
ヽ / ̄ ̄⌒/⌒ / 「俺たちは現実をどう扱っているのか」という視点で読めるかも。
(⌒ ヽ / / /
. \ \ ,(つ / ⊂) なお哲学からいろいろ借りているが哲学そのものではない。
| \ y(つ__./,__⊆)
| ヽ_ノ |
| |_
ヽ、___  ̄ ヽ ヽ
と_______ノ_ノ
/ ̄ ̄\
/ ノ ヽ、.\
| (●)(●) | 具体的には「般若心経」でオブジェクトの話を
| (__人__) |
___|__`⌒ ´ | 「プラトンのイデア論」で「それは何であるか」とはなにかの話を
, --'、 / 丿
/ ⌒ ). / < 「アリストテレスの形而上学」でクラスとか属性とかの話をする。
,′ ノ / /三三三三丑
l T´ ..___/ // r'´ ̄ヽ 簡単に言うなら、オブジェクト指向以前に「それは何であるか」を
ヽ ノ ./丶 // (  ̄ l 考えなければいけないのに、仏教的に「それは何であるか」は
`'ー'´ | //_____/ _.ノ 存在しないので「それは何であるかとはどういうことか」を学ぶ話だ。
2.
―――やる夫とやらない夫は結構いい歳のプログラマである――――
/ ̄ ̄\
____ / ヽ_ \
/ \ (●)(●) | Qiitaで一時期オブジェクト指向の話が流行ったが
/ ─ ─\ (__人__) |
/ (●) (●) \ ヽ`⌒´ | 最近はまたすっかり静かになったな
| (__人__) .| .{ |
. \ `⌒´ ./ _________ ノ 今年はAdvent Calendarも無いか・・・
ノ \ / / ⌒l
/´ / / | |
| / / | |
__(_______ 二二⌒) / /__.| |_______
\/ / (U ⊃
3.
他の場所含めても「オブジェクト指向とは〇〇である」コメントはあるけどなぜその先が無いお
/ ̄ ̄\
____ / ヽ_ \
/ \ (●)(●) | なかなか議論として成立しないな
/ ─ \ (__人__) U |
/ (●) \ ヽ`⌒´ |
| (__人__) .{ |
. \ `⌒´ _________ ノ
ノ \ / / ⌒l
/´ / / | |
| / / | |
__(_______ 二二⌒) / /__.| |_______
\/ / (U ⊃
4.
/ ̄ ̄\
/ ─ ─\
| (●)(●)| 仮にオブジェクト指向は簡単だとして、
____. .| (__人__) |
/ \ ` ⌒´ ノ やる夫は簡単に全てを説明できるか?
/ ─ ─\ .}
/ (●) (●) \ }
| (__人__) | ノ.ヽ 全てってどこからよ
/ ∩ノ ⊃ /∩ノ ⊃| |
( \ / _ノ | |/ _ノ | |
.\ “ /__| | /__| |
\ /___ //___ /
5.
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \
____ (●)(● ) l やる夫、オブジェクトとは何だろうか?
. / \. (__人_) |
. / ― ―\. ヽ⌒ ´ l
/ (●) (●) \ { /
. | (__人__) | ヽ /
\. ` ⌒´ . / `ヽ
> .そこからかよ! /. <⌒ <)))\ l
/ /(((> ⌒> ヽ_ヽ、___ ,イ
l. ___/_ノ. , ─l. |- 、
. l. ー‐⌒ヽ⌒ヽ l /⌒ ̄ ̄ ̄ l
ヽ、. |_ノ `/ , ─―──´
 ̄ ̄ ̄`ー ′ `ー ′
6.
∩_
〈〈〈 ヽ
____ 〈⊃ }
/⌒ ⌒\ | |
/( ●) (●)\ ! ! オブジェクトってのはモノのことだお!
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\| l
| |r┬-| | / 全てのモノはオブジェクトなんだお!
\ ` ー'´ //
/ __ /
(___) / / ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) | ではモノとはなんだろうか?
(__人__) |
r-ヽ |
(三) | |
> ノ く
/ /、_ / )
/ /─“ / ./|
|___,,─ ̄ _./ |
7.
∩_
〈〈〈 ヽ
____. 〈⊃ }
/ \ | |
/ ヽ、 _ノ \ ! !
/ (●) (●) \| l モノってのは現実に存在する物体だお
| U (__人__) .| /
\ |i||||||i| //
/ __` ー' /
(___) / / ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \
(○)(○ ) | 現実に存在しないものはモノではないのか?
(__人__) u .|
ヽ`⌒ ´ | たとえばお前は「やる夫」という名前を持っているが
{ /
lヽ、 ,ィ'.) ./ これは物体ではない、つまりモノではない、
j .}ン// ヽ
ノ '"´  ̄〉 | つまり名前はオブジェクトではないことになる
{ 勹.. |
ヽ 、__,,ノ . |
8.
/ ̄ ̄ ̄\
γ⌒) (⌒ヽ
/ _ノ ノ \ \ `、 そんなこと言われても・・・
( < (○) (○) | )
\ ヽ (__人__) / /
/ ̄ ̄ \
__ノ `⌒ \
(●).(● ) | ではそれはあとで考えるとして
(__人___) |
, =二ニニヽ、 | 次の問題だ。クラスとは何だ?
/ 二 ヽ、`,┘ ト、
/ -、 }、j┘ イ ⌒ヽ
/ /{_/_ ,/ }
/ ノ∧ ィ }
| | / i | |
9.
∩_
〈〈〈 ヽ
____. 〈⊃ }
/ \ | |
/ ヽ、 _ノ \ ! !
/ (●) (●) \| l クラスってのはオブジェクトの定義のことだお
| U (__人__) .| /
\ |i||||||i| //
/ __` ー' /
(___) / / ̄ ̄\
__ノ `⌒ \
(●).(● ) | では定義とは何だ?
(__人___) |
, =二ニニヽ、 |
/ 二 ヽ、`,┘ ト、
/ -、 }、j┘ イ ⌒ヽ
/ /{_/_ ,/ }
/ ノ∧ ィ }
| | / i | |
10.
/ ̄ ̄ ̄\
γ⌒) (⌒ヽ
/ _ノ ノ \ \ `、 それが何であるかを決めることかな
( < (○) (○) | )
\ ヽ (__人__) / /
/ ̄ ̄ \ 「それ」とはナニで「何」とはナニで
__ノ `⌒ \ 何であるかとはどういうことだ?
(●).(● ) |
(__人___) | たとえば「やる夫は人間である」という定義と
, =二ニニヽ、 |
/ 二 ヽ、`,┘ ト、 「やる夫は白い物である」という定義は同時に成り立つが
/ -、 }、j┘ イ ⌒ヽ
/ /{_/_ ,/ } ここから導き出せる「人間は白い物である」も
/ ノ∧ ィ }
| | / i | | 定義として正しいだろうか?
11.
____
/ \
/ _ノ ヽへ\
/ ( ―) (―) ヽ えーと・・・
.l .u ⌒(__人__)⌒ |
\ ` ⌒r'.二ヽ<
/ i^Y゙ r─ ゝ、
/ , ヽ._H゙ f゙ニ、|
{ { \`7ー┘!
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(―)(― ) | なあやる夫
(__人__) |
(`⌒ ´ | ひょっとして俺たちは
l^l^ln |
ヽ L ノ 何か大事なことを忘れてるんじゃないか
ゝ ノ ノ
/ / ヽ
/ / |
12.
,, -─- 、._
/ ヽ
| | モノとは何か、とか
| ノ ヽ、 .|
| (●)(●) | 定義とは何か、とか
| (__人__) |
ヽ `⌒´ ノ 俺たちはどこから来てどこへ行くのかとか
/ ∩ノ ⊃ ヽ,
{ / _ノ }
| / / ィ |
____
/ \
/三_',!`zx二 \ おまえ最後は勢いで言ってるだろ
/ ´ー¨‐` ´ー¨‐'' \
| (__人__) |
\ ´ニニ` ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
13.
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒ \
___ | (●)(●) | 俺はまじめな話をしているんだ
/ \ | (__人__) |
/::::::::: \ .l ` ⌒´ |
/:::::::::::::::: U \ { |
|::::::::::::::::::::::: | { |
\:::::::::::::::::::: / ヽ、 ノ
/:::::::::::::::::::::: く | \
-―――|:::::::::::::::::::::::::::::: ヽ-―─┴┴――┴┴――
14.
/ 、__,,..-''..-、ヽ ./ /:::::`ヽヽ ヽ、
. / , /.{::::::::::} .l /_,,-''´ l l::::::::::::ノ .' '., そこでこれから、これらのオブジェクト指向「以前」の
. l _,,.-' -.、 ヽヽ-‐' ,' ‐.、 ヽ._`¨¨´ i
. l. /:::::ヽ .l `ヽ l /:::::::ヽ l `ヽ | 問題について考えることにする
l ヽ::::ノ } / ヽ._::::ノ ' l /
ヽ._ / 、 ノ ヽ._ / 、 / / まずはモノとは何であるか、からだ
i l l-―‐''´ ',. l ノ ¨¨´ .,..-''"´ヽ`"''-..,,
.', ヽ..,,__ノ /', ヽ-‐''" ./ / `ヽ
.ヽ ,.--..,,_ / ', ,.-''" ̄ ヽ ./ /
\`ヽ ヽ__/ / ヽ. `ヽ `ー' {
\ ヽ ヽ ` ヽ ヽ
15.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(● だが、ただ考えるだけじゃ「オレオレオブジェクト指向の仲間」にしかならん
| (__人__)
. | ノ
| ∩ ノ ⊃
/ ./ _ノ
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
____
/ \
/─ ─ \ なんか説得力のある根拠がほしいところだお
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
16.
/ ̄ ̄\
/ ヽ、. _ノ \
| (●)(●) | そこで、仏教を使って考えようと思う
| (__人__) |
| ` ⌒´ | 具体的には般若心経だ!
| }
ヽ }
人_____ノ"⌒ヽ
/ \
/ へ \
( ヽγ⌒) | \ \
 ̄ ̄ ̄\__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____
/ \
/_ノ ヽ、_ \ 仏教関係ないやろ
/ (●) (●) \
| (__人__) u |
r、 r、\ ` ⌒´ ,/
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
\>ヽ/ |` } ヽ
ヘ lノ `'ソ イ | |
/´ / ./ | | |
\. ィ_ノ .| | |
| | |
17.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー) 俺の知る限りではSmalltalk関係者が仏教に言及したことはないな。
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ だが俺らは日本人なんだから仏教で考えたほうがわかりやすいだろ
.l^l^ln }
. ヽ L } 常識的に考えて
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
/  ̄ ̄ \
/ノ ヽ__ \ いや仏教は常識とは言えないんじゃね?
/(―) (― ) \
|. (_人_) u | 南無阿弥陀仏くらいは言えるけど
\ `⌒ ´ ,/
/ ヽ 意味は分かってないし
./ l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
18.
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、\
| (●) (●).| 何を言ってるんだ。漫画とかフィクションでは般若心経くらい常識だろ?
. | (__(⌒.) |
| `/ / (⌒) 色即是空!すべては空である!
. ヽ / / ./ /
ヽ/ // /
/ こ二二⌒)
| \
| |ヽ .\
(.__)
, ¨¨¨¨¨
. / | il i \ 中二全開じゃねえかお坊さんに怒られるぞ!
〃 u i l| | | u ゙
{ (_人_) ! ∨
|ililililil| u !
\ 人ilililil}
ト、__、_ , イ
. 乂__| ト .._ 「
. | 人_ ∨
. | ∨
19.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 大丈夫だ宗教の話をする気はない。
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ だが、この「般若心経」には仏教が世界=モノをどう認識しているかが書いてあるんだ。
. | }
. ヽ } そして「般若心経」は実のところ日本でのみ人気があるお経だ。
ヽ ノ mm
/  ̄ ̄ ̄ つノ だからこそ日本人がモノをどう認識しているかを説明する材料になりえる。
| | ̄ ̄ ̄
____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ (● ) ヘ\ ・ でもオブジェクト指向作ったのは日本人じゃないお
| (⌒ (● ) |
ヘ  ̄`、__) | 般若心経も知らないだろうし関係なくね?
ヽ |
./∩ノ ⊃ _/
/./ _,) `丶
(___/ 1 |
20.
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) もちろん西洋でモノとは何かは別にやる。
| (__人__)
| ` ⌒´ノ だがその前に日本人がどう認識しているかをやらないと
| } \
/ヽ } \ どこに差異があるかがわからんだろ。
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
21.
∩⌒ヾ
い )
、 . ノ
| | / ̄ ̄\
| |./ _ノ \
| | ( \) l
| | (⌒ (\)
| | / ̄(__丿 では早速、般若心経の説明を始めるぞ!
ト /ー、/
| \ノ 次回、般若心経の最初の数行!
| )
| /ヽ
| /三)
ノ 〈  ̄
/ _ ⌒ヽ
/ / | |
/ / | |
____
/ \
/ ─ ─ \
/ -=・=- -=・=-. \
| u , (__人__) U | 数行しかやらないのかよ
\ ..` ⌒´ .〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|