やる夫で学ぶオブジェクト指向以前

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1.般若心経の最初の数行

22.

   / ̄ ̄\       では般若心経の最初の方の解説を始める
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(●)     般若心経自体は著作権が切れているから全部載せ、
. |     (__人__). rm、
  |     ` ⌒´ノr川 || 公式な翻訳が必要な時は岩波文庫の般若心経から引用するものとする。
.  |         },.!  ノ'
.  ヽ        r / .|  翻訳全部の引用は法的にできないが正確さが必要なところはさせてもらうだろ。
   ヽ     ノノ ノ
   /     / ./   とりあえず今回は「受想行識亦復如是。」までだ。
   |      /
    |    i´

 

23.
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)  言い忘れてたが理解してるなら今回の記事は読み飛ばしていいぞ。
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ  解説なんざいくらでも転がってるし今回はそう突飛な解説はしない。
.  |         }
.  ヽ        }   いっそネットで信頼できる解説探したほうが正確とも言える。
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ 「もの」とどう関わってくるかは次回説明する。
   |    | ̄ ̄ ̄
          ____
         /      \   身もふたもないお
        /        \
      /) ノ '  ヽ、       \
    / .イ(ー) (ー) u     |
    /,'才.ミ) (__人__)       /
   .| ≧シ' ` ⌒´        <
  /  /                ヽ

 

24.
       / ̄ ̄\       というわけでいきなりだが書き出しを引用させてもらう。
      /   _ノ  \
      |   ( ─)(─)
      |     (__人__). rm、 書き出しは単なる事実への言及だから俺の解釈とか入れられないだろ
      |     ` ⌒´ノr川 ||
      |         } .ゝ ノ'
      ヽ        } .| ||
      ヽ     ノ _| ||
      /  ⌒'' ̄_  .ノノ
      |  ,─ ィ ̄ ̄
       |      i
                /  ̄ ̄ \   先が思いやられるお
               /ノ  ヽ__   \
             /(―)  (― )   \
             |.  (_人_)   u |
                  \   `⌒ ´     ,/
              /         ヽ
             ./ l   ,/  /   i
             (_)   (__ ノ     l
             /  /   ___ ,ノ
             !、___!、_____つ

 

25.
               /7 それでは最初の2行だ。行って言っても俺が適当な位置で区切ってるだけだがな。
                 //
             //  「觀自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。
       __    //   照見五蘊皆空。度一切苦厄。
.    /ノ ヽ\ .//
.   / (●)(●〉/     [全知者である覚った人に礼したてまつる。
  l    (__人_,//l
.  |    `⌒// ノ     求道者にして聖なる観音は、深遠な智慧の完成を実践していた時に、
   l       // ./
.   ヽ r-‐''7/)/      存在するものには五つの構成要素があると見きわめた。
    / と'_{'´ヽ
    /  _.、__〉 ト,      しかも、かれは、これらの構成要素が、その本性からいうと、
    {  、__}  |.i
    ヽ _,.フ  .|.|      実体のないものであると見抜いたのであった。]・・・これ翻訳の引用な

 

26.
          / ̄ ̄\    訳の1行目は礼だな。対応する原文はないが大事だ。
       /   _ノ   \
       |   ( ●)(●)  観自在菩薩は一般には観音様のことだな。
          |     (__人__)
        |      ` ⌒´)  行深般若波羅蜜多時。が深遠な智慧の完成を実践していた時に、で
          |         }
        ヽ         }  照見五蘊皆空。が残りで、度一切苦厄。は対応する訳がない。
          >       ノ
       /         \  /て⊃     が、一切の苦と厄を乗り越えたってなんとなくわかるよな。
       |  ィ     |\  `´ ゞ _三}
          |  |      |   \__/.
            ____
          /      \    観音様がなんか見つけたまではわかった
        /_ノ   ヽ、_ \
       / (●)  (●)   \
       |     (__人__)   u   |
r、     r、\    ` ⌒´     ,/
ヽヾ 三 |:l1 >   ー‐     ヘ
 \>ヽ/ |` }             ヽ
   ヘ lノ `'ソ イ            |  |
    /´  / ./ |         |  |
    \. ィ_ノ .|         |  |
         |         |  |

 

27.
              / ̄ ̄\    「なんか」は五つの構成要素・・・五蘊だな
         rヽ  / ノ  \ \
         i !  |  (●)(●) |  色蘊:物質
      r;r‐r/ |   |  (__人__)  |  受蘊:知覚・感覚
      〈_L (`ヽ .}  |   ` ⌒´  ノ  想蘊:イメージ
     l` ( ``/ .  |        }  行蘊:意志・行為
     ヽ   l  .  ヽ       }  識蘊:認識
      |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ
...
たとえばここに木彫りのクマーがあるとする。
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● | クマ──!!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)

 

28.
   / ̄ ̄\    まず、クマーは物質的存在として「ある」(色)
  /   _ノ  \
  |    ( ●)(●) 俺たちはそれを視覚によってとらえ(受)
  |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ  心の中にその像を想い浮かべる(想)
.  |         }
.  ヽ        }   それをもとに ああ、これは木彫りのクマーなんだなと認識する。(識)
   ヽ (\    ノ、
   /  \\く} j  そんでもってそれをどうするかを考え実行したりしなかったりする(行)
   |  〈 ̄ ゙ヽ ヽ
   |  .に    }  これは人が存在とどう関わっているかという話なんだ。
   |   (___,ノ
             ____     ━┓
           /   ― \    ┏┛
           /   (● )  ヘ\  ・  存在しているなら実体があるんじゃないかお?
        |   (⌒   (● ) |
         ヘ     ̄`、__)  |   百歩譲って「イメージ」とか「認識」は実体じゃないとしても
           ヽ           |
         ./∩ノ ⊃   _/   物理的に存在するなら実体としか言いようがないんじゃ
          /./ _,)   `丶
          (___/    1   |

 

29.
               /7 それはこれから説明する。次の3行に移る
                 //
             //  「舎利子。
       __    //   色不異空。空不異色。
.    /ノ ヽ\ .//    色即是空。空即是色。」
.   / (●)(●〉/
  l    (__人_,//l
.  |    `⌒// ノ     舎利子(シャーリプトラ・この話の聞き手である弟子)よ
   l       // ./
.   ヽ r-‐''7/)/      物質的存在には実体はなく
    / と'_{'´ヽ      むしろこれは「物質的環境」とでも言うべきものだ。
    /  _.、__〉 ト,
    {  、__}  |.i      物質的環境は物質的存在の相互作用によって成立しているから
    ヽ _,.フ  .|.|      実体がないとは言ってもなんも無いわけじゃないぞ。
                /  ̄ ̄ \
               /ノ  ヽ__   \
             /(―)  (― )   \そんなこと言われても知らんわとしか言いようがない。
             |.  (_人_)   u |
                  \   `⌒ ´     ,/
              /         ヽ
             ./ l   ,/  /   i
             (_)   (__ ノ     l
             /  /   ___ ,ノ
             !、___!、_____つ

 

30.
              / ̄ ̄\    ではもう一度木彫りのクマーに登場してもらおう
         rヽ  / ノ  \ \
         i !  |  (●)(●) |  このクマーは存在しているといえるだろうか?
      r;r‐r/ |   |  (__人__)  |
      〈_L (`ヽ .}  |   ` ⌒´  ノ
     l` ( ``/ .  |        }
     ヽ   l  .  ヽ       }
      |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● | クマ──!!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)
             ____     ━┓
           /   ― \    ┏┛
           /   (● )  ヘ\  ・  そりゃ存在しているにきまってるお
        |   (⌒   (● ) |
         ヘ     ̄`、__)  |
           ヽ           |
         ./∩ノ ⊃   _/
          /./ _,)   `丶
          (___/    1   |

 

31.
―――ではこのクマーを真っ二つにしてみる
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ×   × | クマ──!!!!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
...
 _____
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)
              / ̄ ̄\   クマーは二つに分かれたがどこかが欠けたわけじゃない
         rヽ  / ノ  \ \
         i !  |  (●)(●) |  「木彫りのクマー」は存在しているといえるだろうか?
      r;r‐r/ |   |  (__人__)  |
      〈_L (`ヽ .}  |   ` ⌒´  ノ
     l` ( ``/ .  |        }
     ヽ   l  .  ヽ       }
      |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ
         ____
       /     \    なんか凄く引っ掛け問題っぽい気がする・・・!
      / \   / \
    /  (●)i!i!(●)  \ えーと、「二つに分かれた木彫りのクマー」が存在する!
    |  u , (__人__)    |
    \    .`⌒´    〆ヽ
     /          ヾ_ノ
    /rー、           |
   /,ノヾ ,>         | /
   ヽヽ〆|         .|

 

32.
   / ̄ ̄\
 /       \  俺も「二つに分かれた木彫りのクマー」が存在すると思う
 |    ⌒   ⌒
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)

 

33.
―――ところで、この「上半身だけの木彫りのクマー」は存在しているだろうか?
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● |
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
...
―――この「下半身だけの木彫りのクマー」も存在しているだろうか?
 _____
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)
       ____
      /      \
    / ─    ─ \      もちろん両方とも存在している・・・けどオチがわかった気がする
  / -=・=-   -=・=-. \
  |  u ,  (__人__)  U |
  \    ..` ⌒´   .〆ヽ
   /          ヾ_ノ
  /rー、           |
 /,ノヾ ,>         | /
 ヽヽ〆|         .|

 

34.
       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \      オチは見当つくだろ?
    (⊃   ( ●)(●)      物質的存在は二つしかないのにここには
     |     (__人__)
     |     ` ⌒´ノ      「二つに分かれた木彫りのクマー」
       |         } \
     /ヽ       }  \   「上半身だけの木彫りのクマー」
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/  「下半身だけの木彫りのクマー」
 |         / ̄ ̄(_)
  \   \ /| JJJ (    の三つが存在していることになる。
   \  /   /⊂_)
            ____
          /      \
        /_ノ   ヽ、_ \    頓智じゃねえか
       / (●)  (●)   \
       |     (__人__)   u   |  「二つに分かれた木彫りのクマー」は両方を同時に扱っていて
r、     r、\    ` ⌒´     ,/
ヽヾ 三 |:l1 >   ー‐     ヘ    「上半身」と「下半身」は個別に扱っているんだから
 \>ヽ/ |` }             ヽ
   ヘ lノ `'ソ イ            |  |  矛盾とかはしとらんわ
    /´  / ./ |         |  |
    \. ィ_ノ .|         |  |
         |         |  |

 

35.
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  そうだな。矛盾はしていない
   |    ( ー)(ー)
.   |     (__人__)
    |     ` ⌒´ノ
   .l^l^ln      }
.   ヽ   L     }
    ゝ  ノ   ノ
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ

 

36.
        / ̄ ̄\
      /   _ノ  \
      |    ( ●)(●) で、「二つに分かれた木彫りのクマー」と
     . |     (__人__)
       |     ` ⌒´ノ 「上半身&下半身」のどっちが実体なんだろうな?
     .l^l^ln        }
     .ヽ   L       }
       ゝ  ノ    ノ
     /   /     \
    /   /        \
  . /    /        -一'''''''ー-、.
  人__ノ       (⌒_(⌒)⌒)⌒))

 

37.

             ∩_
             〈〈〈 ヽ
     ____.   〈⊃  }  「二つに分かれた木彫りのクマー」も
   /      \    |   |
  / ヽ、   _ノ \  !   !  「上半身&下半身」も同じものを指しているんだから
/   (●)  (●)   \|   l
|  U   (__人__)     .|  /  同じ一つの実体を別の言い方してるだけだお!
\    |i||||||i|     //
 / __` ー'       /
 (___)      /
                 / ̄ ̄\
              /  ヽ、_  \  じゃあクマーの上半身だけを見てみよう
          (●)(● )    |
             (__人__)     |  下半身は視線から外す
              (,`⌒ ´     |
             {        nl^l^l
              {       _l   /
           ヽ、    (,  <
           /     ヽ  \
         /       ヽ   \
    .、-ー'''''''一-           ヽ    ヽ
  ((⌒(⌒(⌒)_⌒)       ゝ__丿

 

.

.

―――この「上半身だけ見えている木彫りのクマー」は「二つに分かれた木彫りのクマー」と同じ実体だろうか?
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● |
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/

 

38.
         ____
       /      \
     /   _ノ  ヽへ\    (同じと言ったら次は下半身だけ見せてくるはず。そしたらまた実体が増える)
    /   ( ―) (―) ヽ
   .l  .u   ⌒(__人__)⌒ |   「上半身」だけだからもう「二つに分かれた木彫りのクマー」ではない・・・
    \     ` ⌒r'.二ヽ<
    /        i^Y゙ r─ ゝ、
  /   ,     ヽ._H゙ f゙ニ、|
  {   {         \`7ー┘!
       ./ ̄ ̄\
       / ヽ、_   .\    そうだな、今この場では見えなければ存在していないことにしよう。
     . ( (● ) .   |
     . (人__)     |    また、存在の一部が欠けたものはもう欠ける前と同じ実体ではないことにもする。
     r‐-、    .   |
     (三))   .   |
     > ノ       /
    /  / ヽ、 .   /
    /  / ⌒ヾ   .〈
    (___ゝ、  \/. )
      . |\    ,.1
      . |  \_/...|

 

39.
        . __
       ./::::::. \
       /::::::ヽ;;:   \   そうすると、たまたま俺の視線に入っていないものは実体として存在しないし
     . (:::::(::::冫    |
     . (:人;;;) .    |   瞬きしただけでまぶた以外の全ての実体が消えるし
     r‐-;::::::. .     |
     (三)):::::.. .   |   俺自身も生きているだけで体内のエネルギーが失われるから
     >::::ノ:::::::::.    /
    /::: / ヽ;:::::::::   /    呼吸をするごと・・・いや熱力学的に考えて常に
    /::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
    (;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::)    俺という実体は失われていることになる。
      . |\::::::::::::;;:1
      . |:::::\;;/:::|

 

40.
           / ̄ ̄\
         / ヽ、_   \ 日々生まれ変わるなんてレベルじゃない
        (─)(─ )   |
     rm、.(__人__)     | この世に俺の実体は無限に短い時間しか存在しない
      ||川n(,`⌒ ´     |
     ||  !. {           | 数学的には「0に無限に近づけると0と等価になる」
     ヽ. 〈  {         /
      | |, !. ヽ     /  よってこの世に俺という実体が存在する時間は0だ。つまり存在しない。
      | |  |__ ヽ   〈
      ゞゝ__ ̄''⌒  ヽ  グッバイ俺の実体。二度と会うことはあるまい。
        ̄ ̄  トー、   }
           |:     |  いや最初から存在しなかったのか。

 

41.
         ____
       /     \     変化する物事に実体はないのか
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \  もう実体がなんなのかわからなくなってきたお
  | / .イ '(ー) (ー) u|
.   /,'才.ミ). (__人__)  / そもそも実体ってなんだっけ?
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ
        / ̄ ̄\
     /  ヽ、_  \  実体とは「真に実在するもの」。確固たる実体があって正確に定義できる」と思うと
    (―)(― )   |
    (__人__)     |  こんな問答が無限に続くことになる。別のルートをたどっても無駄だ。
     (`⌒ ´     |
   .l^l^ln       |  実体は変化の前には存在しえない。万物流転ってやつだな。
   .ヽ   L       ノ
     ゝ  ノ    ノ   実体なんかなくて何かと何かが相互作用しているふわっとした環境があるってのが
   /   /     ヽ
  /   /      |   色即是空の意味と思っていいんじゃないかな。

 

42.
               /7 今回のラスト1行
                 //
             //  「受想行識亦復如是。」
       __    //
.    /ノ ヽ\ .//
.   / (●)(●〉/
  l    (__人_,//l
.  |    `⌒// ノ     受想行識、つまり五蘊の残りも同じように実体があるとは言えない
   l       // ./
.   ヽ r-‐''7/)/      同じ話を繰り返したくないからいちいち説明はしないぞ
    / と'_{'´ヽ
    /  _.、__〉 ト,
    {  、__}  |.i
    ヽ _,.フ  .|.|
                /  ̄ ̄ \
               /ノ  ヽ__   \ まだ数行しか進んでないのに滅茶苦茶疲れたお・・・
             /(―)  (― )   \
             |.  (_人_)   u |
                  \   `⌒ ´     ,/
              /         ヽ
             ./ l   ,/  /   i
             (_)   (__ ノ     l
             /  /   ___ ,ノ
             !、___!、_____つ

 

43.
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \   話は終わってないんだなこれが。
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)  そもそも俺たちは「全てがもの(オブジェクト)」であるという話をしていたはずだ。
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    ビシッ
   /    く__,-ュ__   て
   |    ___ 三)  (
    |    |       ̄   ´
                               _____
                            /ノ  \. \   そこまで戻るのかお
                         /(●)  (●) \
                (⌒(⌒(⌒ヽ     / ∪(__人__)     \・・・実体がないなら「もの」も存在しないんじゃね?
             \ ヽ ヽ  (⌒)  |    `⌒ (⌒(⌒(⌒ヽ|
               ヽ:::::::::::    |.  \       ヽ ヽ ヽ  |
                ヽ   (  ヽ /       (⌒):::::::::::  |
                 \     V         !      |
                               ヽ     ノ

 

44.
       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \   「もの」は存在するしすでに言及されている。再び引用するぞ。
    (⊃   ( ●)(●)
     |     (__人__)
     |     ` ⌒´ノ
       |         } \  [存在するものには五つの構成要素があると見きわめた。]
     /ヽ       }  \
   /   ヽ、____ノ     )[実体のないものであると見抜いたのであった。]
  /        .   | _/
 |         / ̄ ̄(_)
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)
                  ___
                 /     \
       iニーヽ    /─  ─   \ それってひょっとして・・・
      iニ_   ̄ ̄/(●)  (●)   \
        ⊂ノ ̄ ̄|  (__人__)  u    |
            ⊂ ヽ∩ `ー´    _/
              '、_ \       )
                \ \ / /|
                 |\ ヽ /  |

 

45.
                l⌒\  __
                !   〈     \
               /   /  __,.ノ` ⌒
             /⌒ト、/  (> )(●)
             r-='´     ヽ    (___人__)
         |    _∠ ノ |    ` ⌒´ノ      俺たちは五蘊で捉えた「なにか」を全て「もの」と呼んでいる!
         } ⌒´     `V       |>ー- 、
         〉       -‐く       |:::::::::::::::::::ヽ、
         ヽ   ̄      /`ヽ.,___ ,__ノ7::::::::::::::::::::::|
         ハ      /|/:ヾー--ー" ゞ:::::::::::::::/::::ヽ
          7 |     ̄ , /ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i
      /::::l| 、    /ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::∧
      l:::::lト-ゝ==- '´丁::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::∧/⌒ヽ
      \::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::/ ̄ _ノ⌒ヽ
、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
)                                                         (
)今までのクソ長い説明は何だったんだよ!                               (
)                                                         (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ Y

 

46.
                /  ̄ ̄ \
               /ノ  ヽ__   \   全てはオブジェクトであるで済ませときゃよかったんじゃ
             /(―)  (― )   \
             |.  (_人_)   u |
                  \   `⌒ ´     ,/
              /         ヽ
             ./ l   ,/  /   i
             (_)   (__ ノ     l
             /  /   ___ ,ノ
             !、___!、_____つ
   / ̄ ̄\
 / _ノ  ヽ、\    いきなりそんなこと言ってもハァそうですかくらいしか反応できないだろ
 |  (●) (●).|
. |  (__(⌒.)  |    それに「もの」と「実体」は混同しがちだから「実体」のほうを否定しておきたかったんだよ
  |   `/ /  (⌒)
.  ヽ  / / ./ /
   ヽ/ // /
   /    こ二二⌒)
   |     \
    |    |ヽ .\
          (.__)

 

47.
        ∩⌒ヾ
        い   )
         、 . ノ
         |  | / ̄ ̄\
         |  |./   _ノ  \
         |  |   ( \)  l
         |  |   (⌒ (\) これから般若心経から離れてものの話をする!
         |  |   / ̄(__丿
         ト    /ー、/    次回!Smalltalkは禅!
         |     \ノ
         |      )
         |      /ヽ
         |      /三)
         ノ     〈  ̄
        /   _  ⌒ヽ
       /   /  |   |
     /   /    |   |
       ____
      /      \
    / ─    ─ \
  / -=・=-   -=・=-. \
  |  u ,  (__人__)  U |  おいSmalltalkerに怒られるぞ
  \    ..` ⌒´   .〆ヽ
   /          ヾ_ノ
  /rー、           |
 /,ノヾ ,>         | /
 ヽヽ〆|         .|