8.般若心経 後編
/7 では般若心経の続きに戻る
//
// 舎利子。是諸法空相。不生不滅。不垢不浄。不増不減。
__ // 是故空中。無色無受想行識。
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/ シャーリプトラよ。これら人が関わることのできる現象その
l (__人_,//l
. | `⌒// ノ 全てのものには実体がない。実体がないから生まれることも消えることも
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/ 汚れることもそうでなくなることも増えることも減ることもない。
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト, 故に空の中には
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.| 色もなく、受も想も行も識も無い。
.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) これはそのままだな
| (__人__)
| ` ⌒´) 実体がないから、有ったり無かったりもしない
| }
ヽ } 「それは何であるか」がないから、「それはなにものでもない」
> ノ
/ \ /て⊃
| ィ |\ `´ ゞ _三}
| | | \__/.
/7 しばらくはひたすら「無い」を繰り返すだけなのでガンガンいくぞ
//
// 無眼耳鼻舌身意。無色聲香味觸法。無眼界。乃至無意識界。
__ // 無無明。亦無無明盡。乃至無老死。亦無老死盡。無苦集滅道。無智亦無得。以無所得故。
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/ 眼も耳も鼻も舌も身も意も無く、色も聲も香も味も觸も法も無い。
l (__人_,//l
. | `⌒// ノ 目に見える世界から意識の世界まで何もない。
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/ 無明―真理がわからず迷うこともなければ、悟りを開いてそれが晴れることもない。
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト, 老いることも死ぬことも、それが無くなることもない。苦しみもその原因も解決も解決の方法もない。
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.| 知ることも得ることもない。得るものがないから得ることがない。
.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 色聲香味觸法は五感+心で感じたものだ。これも当然ない。
| (__人__)
| ` ⌒´) 意識みたいな物質的でないものも、それがあるとは言えない。
| }
ヽ } 俺たちは「迷っている」など自分がどうあるかや現象に老いるだの死ぬだの
> ノ
/ \ /て⊃ 色々名前を付けているがそれもない。
| ィ |\ `´ ゞ _三}
| | | \__/. 「なにものでもないもの」を知るなり得るなりしても何にもならない。
/ ̄ ̄\
rヽ / ノ \ \
i ! | (●)(●) | 要するに、俺たちは「なにものでもないもの」に
r;r‐r/ | | (__人__) |
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ 勝手に名前を付けて、さもあるように扱っている。「悟り」も含めて
l` ( ``/ . | }
ヽ l . ヽ } 無いものを得て得しただの、知って賢くなっただのはあほらしいということだな。
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \ 悟りもないなんて言っちゃっていいのかお?
| (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) 良いわけがない。仏教は悟りを開いて苦しみを消すために修行してるんだからな。
| (__人__)
| ` ⌒´ノ 苦集滅道も、苦しみとその原因と、取り除くその方法―つまり仏教そのものだから、
| } \
/ヽ } \ 要は仏教の教えを否定していると言っていい。
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/ ただ、何をどこまで否定しているかは説明できない。
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ ( 「それは何であるか」が無いというのも実はきっと正確ではない。だが
\ / /⊂_)
これが教えて理解できる言葉の中で一番近いから、先にプラトンの話をしたんだ。
.
____
/_ノ ヽ、\
/(●) (● ).\ えええ・・・
/ (__人__) u \
n|i 7 ` ⌒´ n| 仏教はなんて言ってるんだお
l^l | | l ,/) U l^l.| | /)
', U ! レ' / ー‐ | U レ'//)
{ 〈 ノ /
..i, ."⊃ rニ /
."'""⌒´ `''""''''
/ ̄ ̄\
/ _ノ .ヽ、\ それを説いているのが指摘にもあった「龍樹の中論」だ。
| (●)(●) |
| (__人__) .| 俺は「それは何であるか」があるとしてそれを否定して無いとしているが
| ` ⌒´ ノ
r─一'´ ̄`<ヽ } 中論はそうしたズルをしていないから丸々一冊使って説明している。
`ー‐ァ , ) , -'~⌒ヽ、
ノ {. ,ヘ ,l. ゝ、_ .'ヽ). 中身は俺も正しく理解してないし説明できない。
/, 、 _ /. | . ', . .. .ヽ、
(// // / / ...| ...|\..\\ \_) >>107 が指摘しつつも説明しないのは多分「誰も」
/ // / / . . \_\_)、_)
ー' {_/ノ ."´ 「ない」の説明が正しいこと・伝わってることを証明できないからだ。
____
/ノ ヽ、_\
(●) (● ) \ どうすんだそれ
/⌒(__人__)⌒ \
| ) ) u. |
\ `ー'´ /
⊂⌒ヽ 〉 <´/⌒つ
\ ヽ ヽ /
\_,,ノ| 、_ノ
.
/ ̄ ̄\
m n _∩ / _ノ ヽ、_ \ ∩_ n m どうしようもない。お手上げだ。
⊂二⌒ __) | (●)(●) | ( _⌒二⊃
\ \. | (__人__) .| / / ありがたいことに俺ら技術屋は真理を証明しなくていいし
\ \. | `⌒ ´ | / / 「無」は技術屋には必要無い
\ \. | |. / /
\ \. ヽ / / / 「それは何であるか」が無いという仏教の真理に近いものと、
\ \ヽ _ / /
\  ̄` , ' ̄ / 日本人と深いかかわりがあるはずと言う事実だけ借りる。
/ /
/7 先へ進もう。垂・圭・顛はそれぞれ正しい文字ではないからコピペには使わないでくれ。
//
// 菩提薩垂。依般若波羅蜜多故。
__ // 心無圭礙。無圭礙故。無有恐怖。遠離[一切]顛倒夢想。究竟涅槃。
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/
l (__人_,//l 菩提薩垂―つまり菩薩だな。は智慧の完成により
. | `⌒// ノ
l // ./ 圭礙(けげ)がない―心にこだわりがない。こだわりがないから恐怖もない。
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ 転倒した夢想、つまり「それは何かであるはず」という思いから離れているから
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i 涅槃、つまり永遠の平安に至っている。
ヽ _,.フ .|.|
.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 菩薩は悟りを求める人だったり悟りを開いた人だったりする。
. | (__人__). rm、
| ` ⌒´ノr川 || 涅槃は現代では複数の意味があるから人によって採用するものが違うな。
. | },.! ノ'
. ヽ r / .| この辺はきっと宗派で違うんだろう。気になるなら専門家に聞いたほうがいいな。
ヽ ノノ ノ
/ / ./
| /
| i´
/7 気を取り直して進めたいところだが、ここは引用させてもらう。
//
// 三世諸佛。依般若波羅蜜多故。得阿耨多羅三藐三菩提。
__ //
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/ [過去・現在・未来の三世にいます目覚めた人々は、すべて、智慧の完成に安んじて、
l (__人_,//l
. | `⌒// ノ この上ない正しい目覚めを悟り得られた。]
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ─)(─) 三世諸仏と智慧の完成は見ればわかると思うが
| (__人__). rm、
| ` ⌒´ノr川 || そのあとは宗教の話なので俺からは正しく説明ができない。
| } .ゝ ノ'
ヽ } .| || 俺は一体なにをしているんだろうな。
ヽ ノ _| ||
/ ⌒'' ̄_ .ノノ
| ,─ ィ ̄ ̄
| i
____
/ \
/ ⌒ ⌒ \ これが真の仏教だ!とか言い出すよりはマシじゃね
/ (ー) (ー) /^ヽ
| (__人__)( / 〉|
\ ` ⌒´ 〈 / ⌒^ヽ
―――――――― \ _ _ _ )
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ ところで悟りがないはずだし得るものもないはずなのに
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 悟りを得たことになっちゃってるんですが
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
. __
./::::::. \
/::::::ヽ;;: \
. (:::::(::::冫 | 既にある何かを示すには結局名前が必要だからな・・・
. (:人;;;) . |
r‐-;::::::. . | この真理を理解した人間は悟りを開いた人としか言いようがないんだろ
(三)):::::.. . |
>::::ノ:::::::::. /
/::: / ヽ;::::::::: /
/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
(;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::)
. |\::::::::::::;;:1
. |:::::\;;/:::|
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) だが丁度いいからラストに入る前にちょいとまとめよう。
| (__人__)
| ` ⌒´ノ 全ては「無」でありその上で智慧を完成させれば「悟り」に繋がるんじゃね、
| } \
/ヽ } \ という話なわけだな。
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/ 「智慧を完成」と、くどい言い方しているのは一般的な「理解」とは違うものだからだ。
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ ( 俺は単に「全ては無である」そのものが智慧だと思うが人による違いが激しい。
\ / /⊂_) そこから座禅とかで一歩踏み込んだ真理とか、慈悲の心とする人が多いはずだ。
.
___
/ \
/ \
/ ノ ヽ、_ \ 全ては無であるか・・・それ虚無主義って言うんじゃね?
| ( ●) (● ). |
\ l^l^ln__人__) / 仏教者に怒られない?
/ヽ L⌒ ´
ゝ ノ
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \
.| ( ●)(● ) | 少なくとも仏陀の説く解脱は虚無主義だ。
.| (__人__) │
| `⌒ ´ | 全てが苦しみの元なんだからそこから逃れるには全てと縁を切るしかない。
.| |
r、 r、ヽ / 人の持つ業、良いことも悪いことも全てだ。良かれと思ってやることも業を深める。
ヽヾ 三 |:l1.ヽ /
\>ヽ |` } > < 仏陀は「良かれと思わずとも」人を救ってしまうらしいが仏陀だけだし現世にもういない。
ヘ lノ `'ソ ヽ
/´ /,1 | | 昔の―原始仏教では「他人は救えない」んだ。
\ ノ .| | |
.
/  ̄ ̄ \
/ノ ヽ__ \
/(―) (― ) \ 良いこともあかんどころかそもそも人が救えないのか。
|. (_人_) u |
\ `⌒ ´ ,/ 今の仏教はなんて言ってるの?
/ ヽ
./ l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) まった。それを言う前に考えるべきことがある。
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ mm
/  ̄ ̄ ̄ つノ
| | ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 仏教者ではない、ただの技術屋である「俺たち」はどうするべきかだ。
. | u. (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒\ ,__(‐- 、
l \ 巛ー─;\
| `ヽ-‐ーく_)
. | l
___
/ノ ヽ、_ \
/(●) (●.) \ どうするって言われても、全ては「無」であるが真実なら
/ (__人_,) \
| l^l^ln ⌒ ´ | それを受け入れるしかないんじゃ。
\ヽ L ,/
ゝ ノ
/ /
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\
( ●)( ●) | だが俺たちは真理の中から「都合のいい」ものを借りてきて使うもんだ。
(__人__) |
l` ⌒´ | だから、今回もそうしようと思う。
{ |
{ / つまり―
_. -: ´Λ _.へ` 、
r<: : : : /:|: :、  ̄r' \ :\_
/: : :l : : : : : :\`IエL>、 >ヘ::Λ
|: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |
〈: : : :::: _ -¬--―-、: : く:r 、: : : V }
/: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
l⌒\ __
! 〈 \
/ / __,.ノ` ⌒ 気に入ったものは有ったことにして!
/⌒ト、/ (> )(●)
r-='´ ヽ (___人__) 都合の悪いものは無かったことにしよう!
| _∠ ノ | ` ⌒´ノ
} ⌒´ `V |>ー- 、
〉 -‐く |:::::::::::::::::::ヽ、
ヽ  ̄ /`ヽ.,___ ,__ノ7::::::::::::::::::::::|
ハ /|/:ヾー--ー" ゞ:::::::::::::::/::::ヽ
7 |  ̄ , /ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i
/::::l| 、 /ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::∧
l:::::lト-ゝ==- '´丁::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::∧/⌒ヽ
\::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::/ ̄ _ノ⌒ヽ
、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
) (
)都合がよすぎるだろ (
) (
) (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
___
/ \ ウガー
,---、 \ /\―、
.l l (●) (●) \ | 全ては無であるんじゃなかったのか!
| | (__人__) | |
.| | |!!il|!|!l| / / 要らんもん持ってたら涅槃までいけないお!
ゝ |ェェェェ| ノ
\ /
/ |
/ |
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、_ \
(= )(= ) | 自分で作ったものくらい自由にさせてほしいだろ。
(__人__) U |
l` ⌒´ | それに俺たちは別に涅槃を求めてるわけじゃないし
. { U |
{ / 悟りを開くのは死ぬ直前とかで十分じゃないか?
_. -: ´∧ _,__ _.へ` 、
r<....::::::::::ゞ::::::::::::r' \ :\_
/.::::::l:::::::::::::::::::::::::::::L>、 >ヘ::ヽ
| :::::::ト、::::::::::「|:::::::::::::::::::`ー/:::::::::V::|
〈:::::::::::::::::::/へ、:::::::::::::::::∧::::::::::::::V }
/::::::_ン´「 ヽ`ヽノ:::::::::::::::::::Λ::::::::::::::ヘ}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___
/ \ ウガー
,---、 \ /\―、
.l l (●) (●) \ | それなら自分で作った「悪いもの」も受け入れるべきだお!
| | (__人__) | |
.| | |!!il|!|!l| / / 都合の悪い事実だけ無かったことにするとか無責任すぎるお!
ゝ |ェェェェ| ノ
\ /
/ |
/ |
.
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、_ \
(= )(= ) | いいじゃねぇか元々なにも無かったんだから
(__人__) U |
l` ⌒´ | 無かったことにすると言っても事実そのものを消すってんじゃなくて
. { U |
{ / 「失敗作」ってラベル貼っ付けてジャンク箱に投げ込むだけだ。
_. -: ´∧ _,__ _.へ` 、
r<....::::::::::ゞ::::::::::::r' \ :\_ えーと心に棚を作れ?なんか違う気もするな。
/.::::::l:::::::::::::::::::::::::::::L>、 >ヘ::ヽ
| :::::::ト、::::::::::「|:::::::::::::::::::`ー/:::::::::V::| ともかくスジくらいは通すよう努力はするよ。
〈:::::::::::::::::::/へ、:::::::::::::::::∧::::::::::::::V }
/::::::_ン´「 ヽ`ヽノ:::::::::::::::::::Λ::::::::::::::ヘ}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、_ \
(●)(● ) | この般若心経は要約すれば
(__人___) |
| u | 「全ては無である」から思い込みとか心のこだわりを捨てて
| .|
ヽ 、 ,イ 智慧を完成させようぜ☆みたいな話なんだから
/ヽ,ー- ト、
_, 、 -─ '".:.ヽ:.:.\__ /ノ ト、__ 全てを捨てるところまでやって、後は好きにしたい。
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
\ r お経 \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ー、 仏教は「我」は存在しないと言っているが
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.\ 俺は俺の望む俺として存在したい。
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. \
/ ̄ ̄ \
_.,ノ ヽ、,_ \ 坊さんに怒られたらその時考えるから!
(= ) (= ) |
(__人___) u | ⌒ヽ で、強引に話を戻すと現代の仏教では宗派によるが
'、 | ____ ,.-、ヽ、
,,. -ー| |ヽ__∠___ゝ」 r' 一時期流行ったロック調現代語訳では
/ .::::::、::| /ィ::::〔 _,.-ー `'r-、
l :::::::::::::::::ヽ__、____,. ":::/:::〔/ l:::. ヽ 夢や空想や慈悲の心が智慧だとしているな。
」 ::::l:::::::::::::::「二二::::/ :::::::ト、 y |::::::. ',
l ::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r l:::::::: i お寺のWebサイトでも「慈悲」を智慧としているのが多い。
/ :::::;;:ーミ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、_ ノ L::::|
/ :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く:::::::::::::::: i::| NHKの「100分de名著・般若心経」でも
/ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 :::::::::::::::: ||
/ ::::::::::::::::::::/ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::V :::::::::::::::: | 利他―善行こそが智慧であると説いているな。
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 慈悲とか善行は智慧として有るのね。
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
___
/:::::::::::::::::ヽ ____
/ :::::::::./ ̄ ̄ \____ ,. --ー.....:::::::::::::::::::.. \
/ :::::::::: ⌒´ ヽ、,_ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i そりゃ今の坊さんは衆生を救うのが仕事だからな。
| :::::::::::(⌒).(⌒ ) |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ノ
| :::::::::::(__人___) .|:::::::,. -ーy:::::::::::::::::::: / 「何もするな」よりも「善行を積め」のほうが
| :::::::::::/::'、 | ̄ _/::::::::::::::::::::: /
| :::::::/::::: | | /):::::::::::::::::::::: / 分かりやすいし実行するのも楽だ。
| :::::::::::::/| /レ-,.イ:::::/:::::::::::::::::: /
i ::::::::::::::::. ヽ__、____,. "//::ノ.:::::/:::::::::::::::: j 善行は気分がよくなるし助かる人はいるしで
r/:::::::::::::::::「二二二 ::::::::::/::::::::ノ::: 、:::: //
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::r やり方さえ間違えなければやって損はない。
___
/:::::::::::::::::ヽ ____
/ :::::::::./ ̄ ̄ \____ ,. --ー.....:::::::::::::::::::.. \
/ :::::::::: ⌒´ ヽ、,_ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
.| :::::::::::(●).(ー ) |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ノ ただし浄土真宗に至っては、全ては無であるが
| ::::::::::::(__人___) |:::::::,. -ーy::::::::::::::::::::: /
| :::::::::::/::'、 | ̄ _/::::::::::::::::::::: / 「信心」は存在する。
.| :::::::/::::: | | /...::::::::::::::::::::: /
| :::::::::::::/| /レ-,.イ:::::/:::::::::::::::::: / だから般若心経そのものがあまり意味がない。
i:/:::::::::::: ヽ__、____,. "//::ノ.:::::/:::::::::::::::: j
r:::::::::::::::::::「二二二 ::::::::::/::::::ノ::: 、:::: //
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::r
|ヽ/|_
.\ /
___ |__>
/ヽ、 _ノ\
/ (○) (○)\ 存在するってどうやって!?
/ (___人__) ..\
| u ノ ヽ, |
.\ (/⌒ノ´フ ./
. .> . ̄ ̄´ <.
.
./ ̄ ̄ \
⌒´ ヽ、,_ \
(●).(● ) | NHK100分de名著・歎異抄から逸話を引用しよう
(__人___) .|
'、`⌒ ´ | 親鸞は法然の高弟、つまり自分の先輩二人の前で
-ーー| |ヽ________
/:::::::::、::| /レy:::::::... `' ー-、 [後輩の親鸞が「自分の信心も法然様の信心も一緒である」と、
l:::::::::::::::::::ヽ__、____,. "/::::/::::::::::::::.. ヽ 並み居る優秀な兄弟弟子たちに向かって言い放ったのです。
j:::::::::::l:::: ::::::「二二二 ::::::::::::::::::::::::::::::::::: \ 源智たちは気色ばんだことでしょう。「そんなバカなことが
l:::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::/\::::::::::::::::::::::/::::::::::: ヽ あるか」と反論します。そのときの親鸞の言い分は、
/::::::::::ー-ミ、:::::::::::::/ \`>- 、::l::::::::::::::::: | 「知恵や学識で信心が決まるのであれば、もちろん
/::::::::::::::::::::::::ヽ:::/ / / ノ~ヽ:::::::::::::::::: | 私は法然さまの足元にも及ばない。しかし仏様より
/::::::::::::::::::::::// | j / ,y j⌒ 、::::/::::::∧ いただく信心なのだから同じ一つのものである」となります。
/:::::::::::::::::::∨/_____|_|_ ~└t_,.イ__√ }ヽy ⌒ ∧ それでも納得できない源智たちが法然に直接尋ねます。
/:::::::::::::::::∨ \ NHK100分de名著 \:::ノ:::::::::::::: | すると法然は、自分の信心も親鸞の信心も
/:::::::::-‐‐┴、 \ 歎異抄 \:::::::::::::: | 「如来よりたまはりたる信心」であって変わりはない、と
l::::::::::::::::::::::::ヽ __ \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ /:::::::::::::: / 親鸞を支持しました。]
,.ト:::::::::::::::::::::::::::\ ̄_`ー\ .| |./:::::::::::::┬<
/ ヽ:::::::::::::::::::::::::\ ` 、 \ /::::::::::::::::::::::|>ー 如来ってのは阿弥陀仏のことだ。
つまり「信心」は阿弥陀仏に貰ったものなので確かにある
/ ̄ ̄ \
⌒´ ヽ、,_ \
(● ) (● ) _,-|、 もう一つ同じ本から引用だ。
(__人___) r' l |.lヽ
'、`⌒ ´ l i | l} } [善悪のふたつ、総じてもつて存知せざるなり。
| l l, |. l ノ__ _ (何が善であり何が悪であるのか、そのどちらも
| / /ィ::::::::.. ヽ 私はまったく知らない。)
_,,ィ'´:::ヽ__、_r'´ /:/:::::/::::::::. ヽ
__ __ ,. ''´..::::::::::::::::「:::::人__..ry:::::::::::::::::::::::::. ', これ二つ[※片方は省略]は、親鸞がつねづね
,.- v ヽ r´ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::ム:::::::::::::::::::::::::: l 口にしていたことであり]
rー、 ヽヽ }_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ィ::::::::::::::::::::ハ:::ノ::::::::::::::::: l
r ヽ ` 、_」イ_] |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::: i
i >、_〉-".| ,,,,,, |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ハ:「 ::::::::::::::: ! 親鸞は、自分は仏法を理解しているとは言えない
ヽ ) | | ,,;;'' |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::: | ということを話していたんだ。
/ ̄ ̄ \
⌒ `⌒ \ v-, これだけ読めばただの謙虚な人だが
( ●) ( ●) | | r
(__人___) | | |. 般若心経を真面目に受け取れば、全ては無であり悟りもまた無い。
'、 | | |,.-、
,,. -ー| |ヽ__/ ̄ヽ` r´ なら阿弥陀様にもらった信心のほうがずっと頼りになる。
/ .::::::、::| /ィ::::〔 ̄ ̄ `' ト-、
l :::::::::::::::::ヽ__、____,. ":::/::::〔 ̄ l:::. ヽ 阿弥陀様から同じようにもらったんだから同じものだし、
」 ::::::::l:::: ::::::「二二::::/ :::::::ヽ y l::::::. ',
l :::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l l:::::::: i 自分が仏法を理解したとか悟りを開いたとかいう根拠はないが
/ ::::::ー-ミ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_/:: L::::|
/ :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::|::| 阿弥陀様にもらったんだから信心の正しさには根拠がある。
/ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 ::::::::::::::::::||
/ :::::::::::::::::::/ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ::::::::::::::: | と主張していることになる。
____
/ \
/ \ / \
/ (●)i!i!(●) \ 阿弥陀様凄いな!すごく強引だ!
| u , (__人__) |
\ .`⌒´ 〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
___
/:::::::::::::::::ヽ ____
/ :::::::::./ ̄ ̄ \____ ,. --ー.....:::::::::::::::::::.. \
/ :::::::::: ⌒´ ヽ、,_ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
| :::::::::::(⌒).(⌒ ) |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ノ 仏教に限らず宗教なんて
| :::::::::::(__人___) .|:::::::,. -ーy:::::::::::::::::::: /
| :::::::::::/::'、 | ̄ _/::::::::::::::::::::: / スジは通ってるが強引だって話ばかりさ。
| :::::::/::::: | | /):::::::::::::::::::::: /
| :::::::::::::/| /レ-,.イ:::::/:::::::::::::::::: / じゃあ般若心経に戻るぞ。
i ::::::::::::::::. ヽ__、____,. "//::ノ.:::::/:::::::::::::::: j
r/:::::::::::::::::「二二二 ::::::::::/::::::::ノ::: 、:::: //
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::r
/7 最後にすべてをブン投げるんだけどな。
//
// 故知般若波羅蜜多。是大神咒。是大明咒。是無上咒。是無等等咒。
__ // 能除一切苦。眞實不虚故。説般若波羅蜜多咒即説咒曰
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/
l (__人_,//l 故に人は知るべきである。智慧の完成の大いなる真言、
. | `⌒// ノ
l // ./ これ大いなる悟りの真言、大いなる無上の真言、比べるもの無き真言。
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ 全ての苦しみを除き、虚でないゆえに真実である。
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i その真言は智慧の完成においてこう説かれた。
ヽ _,.フ .|.|
__
/::::::::::::\
/ __ノ::::ヽ
| (;;;;;;)::::) 真言(マントラ)ってのは呪文だ。漫画とかゲームに出てくるから説明しなくていいよな。
.| ::(;;;人)
| :::::::::rつ つまりこれは 最強の呪文を授けようってことだ。
.| :::::::((三)
ヽ ::::::::::(::::<
ヽ ::::::::::/∧::::∨
∠::::::::::::/⌒ ∧:::ヽ
(:::::\ /:::::::/;;;;;;;;;;)
|\::::::::::::/|
|:::::\_/:::::|
____┘(
/\ / ⌒
/(○) (○.) \ 最後の最後で呪文とか
/ (__人__) \
| |::::::| | 説得力ブン投げてどうすんだ!
! |!l\ l;;;;;;l ,/
i| / ー´ \ 今までの話は何だったんだよ!
i/ l! \
そ|彡∪ , --、 )
∑ !彡,l < ( _/
レY^V^ヽl.  ̄
.r-、 _00 /::::'┴'r'
.|::::'´::::r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 /
.|::::「|:::| l| |Ln:::r┘|.l _lニユ、 ./
. ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ::/ / /
、ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/ / /
. \\`´ |:::|. l| l 〈::/ 、 ! '/
____
/ ノ_ ヽ,,\
/ ≦゚≧ミ:≦゚≧ 俺に聞かれても知らんわ!
| (__人__)|
| |r┬| } 100分de名著・般若心経では
| | | | }
. |. `ニニ } 神秘の力を信じるべきだとか書いてあるけどな!
. ヽ }
ヽ ノ
/7 そしてその真言とはこうだ。羯諦・般は本によって漢字が違うが意味は変わらない。
//
// 羯諦羯諦 般羅羯諦 般羅僧羯諦 菩提僧莎訶
__ //
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/ ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい
l (__人_,//l
. | `⌒// ノ はらそうぎゃてい ぼじそわか
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
(ヽ三/) ))
( i)))
/ ̄ ̄\ \
/ _ノ \ )
| ( >)(<) 特に意味はない
. | ///(__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !l ノ ノ |
⊂cノ´| |
、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
) (
)ないのかよ (
) (
) (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
*
/ ̄| + / ̄ ̄\ + 漢字は発音を当てただけだから訳しても意味は無いんだ!
| ::| / ⌒ \
| ::|x ( へ)( へ) | .人 発音だって当時のものが保たれてるとは思えない
,― \ .(__人__) | .`Y´
| ___) ::| . l` ⌒´ .| 一心に唱えることで神秘的な力とか元気が湧いてくるとか
| ___) ::|+{ .| 十
| ___) ::| { _ | 悟りを開く最後の跳躍になるとか言う人もいるけど
ヽ__)_/ ヽ、ヽ / )|
``ー―‐'| ..ヽ| 技術屋には関係ないしな!
ヽ ノ
____
/::::::::: u\
/ノ└ \,三_ノ\ ,∩__
/:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu そんなんで納得できるか!
|::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | | |
\::::::::: ` ⌒´ ,/_ | | やらない夫はどう考えてるんだお!
ヽ i 丿
/(⌒) / ̄ ̄´
/ / /
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(⌒)(⌒ ) | 俺は自由に意味を与えていいと思っている。
(__人__) |
(`⌒ ´ | これだけじゃなんだから俺のおススメ、現代日本で一番近い言葉を教えよう
{ |
{ ノ 怒るなよ?
__∩ ヽ ノ
(ミんゝ、 / ヽ
\ '' /| |
____
/ \
/ ─ ─\
/ ‐=・=‐ ‐=・= \ 怒るようなことなんだな?
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/ ̄ ̄ \
⌒ `⌒ \
( >) ( ●) | 俺が俺であることを確認する呪文
(__人___) |
'、 | 何の意味もないがゆえに自由に意味を与えてよい呪文
,,. -ー| |ヽ___
/ .::::>-、_ ___ /ィ::::::::::::..`' ー-、 それはもちろん
l ::::://// ,ヽ__,. ":::/::::::::::::::::::::::.. ヽ
」 :::/ 代_|二::::/ :::::::::::::::::::::::::::::::..\
l ::::/__ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::: i
L√:::::>、<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l :::::::::::::::::: |
ハ::::::::::::::::v":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::: |
ハ::::::::::::::::: 〉ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::/::||
ハ:::::::::::::::::: i/\:::::::::::::::::::::::::::::::::::;| ::::::::::::::::::: ノ::|
l⌒\ __
! 〈 \
/ / __,.ノ` ⌒
/⌒ト、/ (> )(●) エル・プサイ・コングルゥ
r-='´ ヽ (___人__)
| _∠ ノ | ` ⌒´ノ
} ⌒´ `V |>ー- 、
〉 -‐く |:::::::::::::::::::ヽ、
ヽ  ̄ /`ヽ.,___ ,__ノ7::::::::::::::::::::::|
ハ /|/:ヾー--ー" ゞ:::::::::::::::/::::ヽ
7 |  ̄ , /ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i
/::::l| 、 /ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::∧
l:::::lト-ゝ==- '´丁::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::∧/⌒ヽ
\::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::/ ̄ _ノ⌒ヽ
、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
) (
)シュタゲファンに怒られるなそれは! (
) (
) (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
/ ̄ ̄\
/ ヽ、__ .\
(⌒)(⌒ ) | 近いってだけだよ。
(__人___) |
l`⌒ ´ | 意味はないけど俺にはそれを言う自由がある、
| |
| 、 _,.ーへ 口にするとそれが確認できてなんか気持ちイイって意味で。
_. -: ::::ヽ__「 v、___
__,. <::::::::::::::∧:::二〈 、 ∨:::::\ 俺はちゃんと般若心経の方を使うから大丈夫!
/:::::::ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_〉、 -ー、:::::∧
/::::::::::::::ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー/ ::::::::>:、::ハ
〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::::::::v::、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Λ::::::::::::::::::::::::ヽ|
____
/ \
/ _ノ ヽへ\
/ ( ―) (―) ヽ スルーしてもらえることを祈るばかりだお・・・
.l .u ⌒(__人__)⌒ |
\ ` ⌒r'.二ヽ<
/ i^Y゙ r─ ゝ、
/ , ヽ._H゙ f゙ニ、|
{ { \`7ー┘!
/7 あとはラスト一行
//
// 般若心経
__ //
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/ 以上が般若心経である。これで終わりだ。
l (__人_,//l
. | `⌒// ノ
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
/  ̄ ̄ \
/ノ ヽ__ \
/(―) (― ) \ 飛ばした割には長かったお。
|. (_人_) u |
\ `⌒ ´ ,/ ところで、なんで般若心経の解説してたんだっけ?
/ ヽ
./ l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) 前半は人は全てを「もの」として捉えているって話をするためだな。
| (__人__)
| ` ⌒´ノ 今日解説した分は仏教では「それは何であるか」が存在しないという話だ。
| } \
/ヽ } \ そして「般若心経は真の自由の宣言である」というのが技術屋的に都合のいい結論だ。
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/ 真言とかはついでみたいなもんで仏教とか般若心経の入門ならこれで終わり、
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ ( 正確に知りたい人は別の解説書をあたってくれって話になるんだが
\ / /⊂_)
__
/ ̄〉 |__| 匚l
___ / / 〈 \
_ / `丶、 / / ヽ \
//l 「l_∠ __ /〉 ヽ /_/ \/
. __/ /,ィ´ -‐ 、.__\/ } __ _
/ /____ /| ヽ、\ ) \, / |___  ̄l / / 俺たちはここからが本題だ
l |、.__ 〈/ -‐ ト、 ) 、::::j 7  ̄ ./ /
l |、  ̄入 、_`j , r' / / 〈X〉/〉
. ヽ\_〈::::::\__、__ノ (__ノ_ ) \/ 〈/
. \  ̄/\::::::/ l | `)‐'
 ̄ ̄l  ̄ // __/
/ // ヽ {ヘ、
、___/ _/ `ヽ \ ___/ヽ
/  ̄ /| `¨\ ̄ ̄ ̄〈_/,、 \
. / / \. (__,. ‐- l、
, ' /、.: :`ヽ..,____.. -‐::::::i:‐:..、 ヽ (___,. |ハ
. / l/ ̄ \:::::::::::::> "´  ̄ `ヾ:、Y ‘ー┬r‐' |
/l /: : ` 匸´___/__,..- ` .、___ | /│|__,ノl
. ∧/: : : / }/、 | } ││|__ノ
. | |: : : : { / ) , '"^ト-〈 │ | |__/
. | |\:_:_ ノヽ._/ー一^ ー‐´ │ V l | |、
| |  ̄`ヽ: : i , ,ノ、__,ノ l |/|
| | ∨ ` 〈 _/ | | | l !
. ! | | ∨  ̄ ゙, ,!、__\ | | |
. ││ l |, -- 、 -┴‐' ヽ.  ̄\ !__|__
. | | l l / ` 、 jハ:::::://
! ! | ,' ` ー 、 ___ ∨/l
| l l i /o | |' l|
│ | l/| / / /|_ |、l|
. | | /l:::八 イ / / ヽ|::ヽ
プラトンは言った。「それは何であるか」で合意するのが対話であり、「何」こそがイデアであると。
.
観音様は言った。「それはなにものでもない」と。「なにか」であるというのは思い込みに過ぎないと。
.
もし俺たちが仏教的な見方をしているのならば―
.
. ━-ミ 厂 ̄ ̄ | .┌┐| ̄「 , ―┐
/ 丶 | 厂.i | ||| | ∧ /./7|.厂|/|,、
′ ヽ.| | | .| ./ || ヽ′〉 ∠/ / / / ./.| 〉 , ―┐
ⅰ 、 、 !  ̄ ./ | <_/└―‐< // |_/ ヽ/ ∨7 / /7/7
! ミ _,ゝ i='゙{ / | ゝ--、 く/ r ' /_/ // /7
∧ '≠‐'` 、! \_/ t-、 r、}W / '.  ̄ l_// /
}ヘ ゛ (_,ゝィ'{ rJヾ.、t.' j ! λ _,ィy,__  ̄
} ヽ> 二イ ヽ, } } { !仆、 (ノ ___)) .ィ イ `.
/" >―‐-ヽー-、___ ,.ィ , } { _,∠, 、ゝ'、  ̄ ̄ ( -く j'= j
/ " ,. -‐ ヽ ___ `く、 / ,′_{'⌒ヽト、 iヽ ̄ヽ ヽ 、 ヽ'ィiヽ._
{ / " ノ __ノ /八{_乂 く _ノ、! } i } `i! `y`‐ `ヽ. ___))
∧八、 / "´___,ィ´  ̄V、 ^く 、 / ,'ノ___ ヽ- 、_、_ ト、_ ̄ ̄
\\ ー-`ーく-―´ ̄ } } ハ ー= ヽ!:/__)) ーノ } ィ/ヽ 、 ` 、____
ハ ヾ / ノ \__ /ーイ __,__ r〈 ) ハ ヽ\ ̄ ̄ ((_ ,ィくv / r'´ `¨¨¬jヽミ
/.ィ\ ` / 、_  ̄ ノー }´ ノ{ニニ>'ヘゝ-⊥人 \ フ ̄ニ=ミ三′____,
/ ," ヽ、 〃 ーハ _/ i {\ゞL/、 ニ[>=yハ!  ̄` , ヽ / ニ=-/`-ノ  ̄ ̄ ̄
,イ ノ ,ゝ''´ `< !i; ヽ ミ ヽ \`;/,゛` ー=ァ‐ '´ {.f‐ミvyzゞ=、/ゝ'´
,
r‐-、/ ̄\ _,,..ノノ..、
!_,..-〈 ノ 、_ | ,... -‐‐''"´、_っ'´<
ノ,.ィ .ハ=) (=) | __,,....,,_,..-‐‐''"´_,./´ ,/`¨`ヽ ̄´
{ .リ八' }(人) ノフ´ /'‐''""´__(⌒) ,,../
}'´ 人`.iヽ--'ケ‐' ヒ‐‐''´ ,.‐'" ̄ 俺たちが議論しているときには
ト、 イ,ィ ヽ. i‐‐‐'"
ヽ_ー'"ヽヽ、 ,. i、__ ,.リ 一体「何」の議論をしているんだ?
ヽ { >ァニ'"ハ.ノ {
\ '彡 { ', i
\彡 三 X´`', |
\ヽ ', `.}
)-‐- 、.ハ. !_
/、._ 、 ,' iヽ〈  ̄``ヽ、
{ ⌒゙i.リ | i. } `ヽ、 ー`ヽ
ヽ 八_ノ Y \ \
}、/ : ヒ‐- _,>_,,.. ,{
/ { : |`ーァ‐‐''"´ /
__ { } : !''" ,,.> _,. '´
/ ,ヽ、.___,,,...-ヽ、i ! ,.. -‐''"´
ノ ,.. ‐- .. ___ ヽ /<´
/__,.. -‐''' ̄` ‐- ..._ _,人. \_
` ´  ̄ ̄ ̄ `¨¨´
____
/ ノ ヽ\
/ (○)}liil{(○) なんかまた脱いでるし!
/ (__人__) ヽ
| |!!il|l| |
\ lェェェl /
/ ヽ
しヽ ト、ノ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
_
/| r、
__ } ,! !| }
ヽ.`<ー-、. |
ヽr ''ーィ'
ノ i
i´,' }
_ ∨ リ
/´、__`ヽ / } /Y
| ,) (●)\ ,! } ノ{ こんな話、素面ではできないからな!
ヽ(●〉ト-' ヽ /´! ', ' }
\`´ ,ハ、リ ヽ_} _,ィ' 次回、日本人にとって「議論とは何か」!
ヽ、‐-イ〈,y' ´ ! ゙!:::ヽ
,-'`ー--、____,,......_ ____ ,.. --、人≫Y !::}::}i 誰か議論の定義とその根拠が書いてある本持ってない?
} ', y ,ノ ` 、 _ `´ `ヽ、r'"´ ', リ^ィ::|
ヽ、(ン⌒ヽ、. ,.>、_ ーヽ .. ', ,./ ヽ}リ 教科書とかだと嬉しい!
`¨¨´ ``ヽ、__>ート、._ ,ノ<´ 、._ノ.ヘ、
\{.``´ ,r '´ ∧リヽ、
``ー、-'、 ノヽ´_ハ .{::ヽ
`ヽヽ.ノ ヽ }/::::i_
ヽ、.‐-、‐-〈.、::::::゙i
\. 、_ヽ>ヽ::ヽ
``''''ヽ.__,::.ゞニ、
ヽ、_,)
____
/ \
/ ─ ─ \
/ -=・=- -=・=-. \ 議論とは何であるべきかという「主張」は見つかるんだけど
| u , (__人__) U |
\ ..` ⌒´ .〆ヽ その「根拠」は全然見つからないんだよな。「俺はこう思う」ばっか。
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|